【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第956回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、12月18日に公開された『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』をご紹介します。
キアヌ・リーブスが長年にわたり続編の製作を熱望した、SFコメディシリーズ
『スピード』『マトリックス』シリーズの大ヒットにより、ハリウッドスターの座へと上り詰めたキアヌ・リーブス。そんな彼にとって、原点とも言うべき伝説のコメディ作品があることをご存知でしょうか。
ロックスターを夢見る高校生ビルとテッドが、タイムマシンでさまざまな時代を巡り歴史上の人物と出会う『ビルとテッドの大冒険』(1989年)。そして、ビルとテッドと死神のドタバタ劇を描いた『ビルとテッドの地獄旅行』(1991年)。
ちょっぴりおバカな2人が繰り広げるこのナンセンス・コメディシリーズは、当時の若者たちの間で大人気となり、コメディ映画の隠れた名作として知られています。
大スターになっても本作への愛を語り続けるキアヌ・リーブスが長年にわたり出演を熱望し、ついに完成したのが最新作『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』。
ロックスターを夢見る2人のおバカな高校生が繰り広げる時間旅行を描いたSFコメディが、何と29年ぶりに帰って来ました。
『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』のあらすじ
「君たちの音楽が将来、世界を救う」と予言されたビルとテッド。
曲づくりに励み、そのときを待ち続けること30年。人気も次第に落ち込み、いまでは応援してくれるのは家族だけになってしまった。
そんな2人のもとに、未来の使者がやって来た。使者から知らされたのは、時空の歪みによって人類滅亡まで77分25秒しかないという衝撃の事実。ビルとテッドは世界の消滅を防ぐため、“世界を救う音楽”をつくることに。
モーツァルトやルイ・アームストロング、ジミ・ヘンドリックスなど、伝説のミュージシャンたちを集めて、歴史上最強のバンドを結成しようと、過去へ未来へと時空を駆け巡るが……。
『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』のみどころ
ビル役はアレックス・ウィンター、そしてテッド役はキアヌ・リーブス。見た目はすっかりおじさんになってしまった2人ですが、相変わらずおバカで底抜けに明るいうえに、息の合った掛け合いは健在。
彼らが時空を超えるときに使う、電話ボックス型のタイムマシンも登場し、シリーズのファンなら思わずニヤリとすることでしょう。
おなじみのセリフ「互いにエクセレントであれ」「パッといこうぜ!」を地で行く2人のペースに、瞬く間に引きずり込まれてしまいます。
『マトリックス』第4弾への参加が発表されたり、『ジョン・ウィック』シリーズ最新作の公開が控えていたりと、2021年以降も話題が絶えないキアヌ・リーブス。
華麗なアクションで魅了するクールな彼も素敵ですが、さまざまなプライベートなニュースから垣間見えて来る“素顔のキアヌ・リーブス”に近いキャラクターを堪能できるのは、この『ビルとテッド』シリーズといっても過言ではありません。
世界中の人々がブルーな気分に陥りがちだった2020年、最高にハッピーなコンビが笑いとロック魂を届けます!
<作品情報>
『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』
2020年12月18日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督:ディーン・パリソット
脚本:エド・ソロモン&クリス・マシスン
出演:キアヌ・リーブス、アレックス・ウィンター、サマラ・ウィービング、ブリジット・ランディ=ペイン、ウィリアム・サドラー 他
原題:Bill & Ted Face the Music
配給:ファントム・フィルム
(C)2020 Bill & Ted FTM, LLC.All rights reserved.
公式サイト https://www.phantom-film.com/billandted/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/