立憲民主党の今後の展望が厳しい
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月1日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。立憲民主党の今後について解説した。
立憲民主党が結党後初の定期党大会
立憲民主党は1月31日、2020年9月の発足後初の定期党大会を開き、秋までに行われる衆院選での政権奪取に意欲を示した。
枝野代表)今年中に必ず行われる総選挙において、政権の選択肢となり、多くの国民の皆さんと共に、自公政権を倒して立憲民主党を中心とする新しい政権をつくってまいります。
飯田)名前は同じですが、国民民主党の人たちを受け入れて新しくなったので、初の党大会ということです。
須田)何がどう変わったのか、いまの枝野さんの演説ではまったくわかりません。
飯田)衆参合わせて150人以上が入ったということになっていますが、支持母体の個々の労働組合などを見ると、トヨタの労組のように「国民民主の方にうちの組織内候補は入れるよ」という組合もあるようです。
須田)全トヨタ労連に関しては、与党との協力体制もこれから模索して行くのです。野党、特に立憲民主党、社民含めて労働組合をベースにしているところは、これから組織立って動くこと、「労働組合」という1つのパッケージングで動いて行くことは難しくなったのだろうなと、無理だと思います。
飯田)そうですか。
須田)全トヨタ労連などの動きを見ていると、労働組合を含めて立憲民主党の左側に入る人たちと組んでやって行けるのかどうか。憲法観において、改憲が必要なのかどうかという問題をめぐっても、そこは水と油なのです。いままで一緒にやって来たこと自体が不思議な話です。かつての55年体制下においては、全有権者の2割の組織票だったのです。それを1つにまとめるということは、国政を伺うという点で、大きな存在だったのですが、いまはバラバラな状況になっています。勇ましいことを枝野さんは言っていますが、ではどうやって組織票以外の票を集めるのか。立憲民主党の個々の議員を見ても、個人の支援団体があるのか、後援会組織があるのかというとないのです。ほとんどが組織頼みです。展望は厳しいと思います。
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