日本は大丈夫か~北朝鮮がサイバー攻撃で仮想通貨奪う
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月10日放送)に内閣官房参与で数量政策学者の高橋洋一が出演。国連安保理の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが、仮想通貨交換業者へのサイバー攻撃で北朝鮮が約3億ドルを奪ったとする報告書を出したというニュースについて解説した。
サイバー攻撃で仮想通貨330億円を奪う
国連安保理の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが2月8日、北朝鮮が暗号資産(仮想通貨)交換業者へのサイバー攻撃などで、2019~20年に推計3億1640万ドル(約333億円)を奪ったと指摘する年次報告書を提出した。
飯田)例のビットコインなどを盗み取ったということですが。
高橋)やるのならばこれかなとは思っていました。3億ドルというレベルで稼ぐということはすごいことです。北朝鮮のGDPは謎ですが、普通に考えると300億ドルくらいなのです。その1%となります。これは大きい稼ぎだと思います。
飯田)GDPの1%ですね。
高橋)日本にあてはめると5兆円稼いだことになります。これは大企業を集めても難しいレベルの数字です。稼いだ3億ドルは中国で換金したのでしょう。これに協力する国もよくないですが、やりたい放題で、やった方の勝ちなのでしょう。いまの戦争はこういうことなのだと思います。
飯田)実際に人が動くということではなく、こんな感じで、既に起こっている。
サイバー攻撃に対しての防衛力が乏しい日本
高橋)日本もやられているのではないかと思いますけれども、こういうことに対するスキルがないと、防衛力がないということになってしまいます。
飯田)ここをどう守って行くかというところで、スキルを持っている人をどれだけ囲い込めるかですよね。
高橋)日本もデジタル庁を創設するということですから、広範な権限でいろいろな人を集めるということでしょう。この手の話を防御するために、いま自衛隊の人もやっていますが、企業はやっていません。日本語の障壁があるので、入りにくいことは入りにくいです。北朝鮮ですから、世界中いつでも、どこでも攻撃できますよね。ビットコインは政府がきちんとしたものを出すという手があります。
飯田)各国の中央銀行のなかには、研究しているところもあります。
高橋)日本は遅くて、実証実験を去年(2020年)行っているはずなのに、まだやっていません。
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