元厚労相・舛添要一「日本は“まぐれ”で成功してきた」これまでの政府のコロナ対応を批判

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前東京都知事で元厚生労働大臣の舛添要一氏が2月15日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。ここまでの新型コロナウイルスによる政府の対応について分析・解説した。

元厚労相・舛添要一「日本は“まぐれ”で成功してきた」これまでの政府のコロナ対応を批判

【政治 菅首相ぶら下がり】記者の囲み取材に応じる前、マスクを外す菅義偉首相=2020年11月21日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社

舛添:要するに、日本はまぐれで成功してきたんです。きちんとした戦略がなくて「日本はすごい」と。欧米に比べると感染者数が違いますから。ところが東アジアだけを見てください。中国、台湾は1日の感染者数はほぼゼロですよ。韓国は若干増えたけどまだ少ない。東アジアの劣等生が日本なんです。東京都だってまだ300数人いるわけで。

垣花:日本はなぜ劣等生なんでしょうか?

舛添:感染症の基本は2つぐらいあって……

元厚労相・舛添要一「日本は“まぐれ”で成功してきた」これまでの政府のコロナ対応を批判

グループインタビューに臨む河野太郎行政改革担当相=2020年10月1日午後、東京・永田町 写真提供:産経新聞社

舛添:1つは「一人の人に権力を集中させる」。厚労大臣に権力を集中させないといけないのに、3人も大臣にしてどうすんだと、私は反対だったんです。

垣花:それはなぜですか?

舛添:河野さんが命令したんでは、厚労省が動かなくなる。分かりやすくいうと、軍隊なら「陸・海・空」とありますよね。厚労省が陸軍なら、陸軍大将が命令する。ところが、西村大臣という海軍の大将、河野さんという空軍の大将が命令しても、陸軍は動かない。だから私は良くないと思うんですが、総理が決めたことですから何かお考えがあったと思います。

垣花:何か考えがあったんでしょうが、どういう意図なのかは読みづらいということですね。もう1つは?

舛添:もう1つは、ペストの頃から感染症対策の原則は「検査と隔離」。これさえあれば完璧なんです。それを徹底してるのが中国。数人しか感染者が出ないのに1千万人検査して隔離するんだから抑えられますよ。なぜ大事なのかというと、最初分からなかったからしょうがないんだけど、症状がなくて、ピンピンしてても感染するでしょ? この人たちを見つけるのは検査しかないんです。だから検査して隔離させるってことなんですけど、日本は最初、検査をやらなかったじゃないですか。今になってやってますけどね。

元厚労相・舛添要一「日本は“まぐれ”で成功してきた」これまでの政府のコロナ対応を批判

国会議事堂

垣花:改正感染症法についてはどう思いますか?

舛添:一つ欠けてるのが、医療従事者、高齢施設、宅配便で持ってきてくれる人、おまわりさん、消防の人、郵便配達。彼らに無料で PCR検査をしたらどうかと。私が厚生労働大臣だったら、すぐやりますね。ワクチンをタダで配るのはいいんだけど、その前に、今言った人たちにPCR検査をさせる。例えば自分の周りに濃厚接触者がいなかったら、自分で4万円ぐらい払わないと検査ができない。そんなバカな制度を1年間ほったらかしとくから、こういうことになったと思います。

元厚労相・舛添要一「日本は“まぐれ”で成功してきた」これまでの政府のコロナ対応を批判

テリー伊藤

テリー伊藤:今はPCR検査が民間で安くできてますけど、陽性になった人だって当然いると思うんですが、その人が本当に病院に行くのかどうか。病院の場合は保健所に連絡するけど、民間の場合は連絡しない。そうすると“隠れ陽性”の人が町にいっぱいいるんじゃないかって感じもするし、まあ今度、罰則がつきますけど、体調が悪くないのに仕事もできないっていう状況になる気もする。その辺りはどうすればいいんでしょうか?

舛添:まさにその通りで、やるなら徹底したほうがいい。検査もタダで、万が一陽性だとしてもあなたの生活を保障しますとすれば、差別しないと思うんです。

垣花:今、飲食店の一律1日6万円の協力金も議論になっていますね。

舛添:小さいところはいいですけど、一日に何百万も稼いでるところはアウトですよ。せめて、昨年度の売上の四分の三は保証します、とやればいい。税金を払ってるんだから調べたら分かるはず。政治家が役人に命令すればできるはずなんですよ。

テリー:なんでやらないんですか? 納税証明書を見ればできる気がするんですが。

舛添:財務省に命令して全部やれって言えばいいんだけども、やっぱり縦割り行政で。厚労省の人間はそこまで手が回らない。だから総理大臣が命令してやるべき。今の世間の不満はそうじゃないですか。

垣花:一律6万円ということで、実は休んでるほうが儲かってしょうがないという人もいますよね。

舛添:きめの細かさが行政なので、対象になる国民、市民、飲食店の経営者のことをもっと考えたらどうなんだと。

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舛添要一

垣花:続いてワクチンについてですが、舛添さんはどのように考えてますか?

舛添:早く打った方がいいです。私は高齢者(65歳以上)ですから、4月1日からしか打てないんだけども、一番にいきたいと思ってます。効果が95%とか94%。今までのワクチンは3割効果があったら使ってたんですよ。イスラエルなんかはすごい効果があがってて、全世界の感染者数がこの一月で半減したんですね。それは季節的にもあるけれども、やっぱりワクチンが効いてきてる。だから早く行った方がいいし、副反応もめちゃくちゃ少ないと思いますよ。

テリー:どういう流れになるんですか?

舛添:まず家に紙が来ます。選挙の投票のようなイメージですね。地方自治体によって違うんですが、練馬区はかかりつけのお医者さんのところでできる。そうでなければ集団接種。小中学校の体育館でいくつか候補があってそこで受けるイメージですね。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月~木 8:00~11:30

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ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!

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