「マジシャンはシルクハット」のイメージを作った男
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「マジック」です。
中世の時代、ヨーロッパでは“マジックは黒魔術”、“マジシャンは悪魔の手先”とされていましたが、その後、マジックは新しい時代を迎えます。
19世紀のフランス・パリ。マジシャンのロベール・ウーダンさんは、それまでのマジックのイメージを変えるために、新しい試みを始めました。
例えば服装です。当時のマジシャンはいかにも「魔法使い」といった格好でしたが、燕尾服の正装姿で、シルクハットをかぶりました。マジシャンの服装と聞いて「燕尾服とシルクハット」をイメージされる方、いらっしゃるかと思いますが、このスタイルを築いたのがロベールさんです。
ロベールさんは機械仕掛けの精密な道具と手先の器用さによって、シンプルで美しい演出を生み出しました。実はロベールさんは元々、時計職人をされていて、40歳でマジシャンに転身されたそうです。ですから、精密な道具を作るのも手先が器用なのも当然だったそうです。
こうしてロベールさんによって、マジックはエンターテイメントとして認知されるようになります。
ロベールさんの代表的なマジックの1つに、当時6歳の息子さんを空中に浮かべる……というのがあったそうです。こうした功績から“近代マジックの父”と呼ばれています。
番組情報
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・