河井克行元法相が「3月15日」を超えて容疑を認めた理由
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月24日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。元法務大臣の河井克行被告が起訴内容の大半を認めるとともに議員辞職することを表明したニュースについて解説した。
河井克行元法務大臣が議員辞職を表明
公職選挙法違反の罪に問われている元法務大臣の河井克行被告が3月23日、東京地裁の公判に出廷した。これまでの無罪の主張を一転させ、起訴内容の大半を認めるとともに議員辞職することを表明した。
飯田)2019年の参院広島選挙区をめぐる買収事件について、買収を一部認めるという形になりました。
高橋)このタイミングで議員辞職をして、終わりにしたいということでしょう。このまま同じ主張をやっていても、結論は変わらないということを見切ったようです。政治家らしい話です。
飯田)公判のなかで辞任を表明するのは珍しいパターンですね。
高橋)公判のなかで、辞任を前にするか後でするかで印象は変わります。予定していたとも言えますし、思いの外のことであったのかも知れません。政治家としてのけじめは果たされたことにはなります。
「3月15日」を超えて容疑を認めた理由
飯田)3月15日までに辞めると、4月25日の補選に河井さんのところの広島参加が被って来ます。そこを超えると、10月までにあるとされている衆院選に一本化されるという思惑もあったのではないかという指摘もあります。
高橋)いまのタイミングで判断するということになると、そういうことを考えないはずがありません。政治家ですから、いろいろなスケジュールを考えながら、ダメージコントロールも含めてやったのでしょう。
もらった人は収賄になるのか
飯田)「買収を認めたということは、もらった人たちは収賄になるのではないか」というリスナーの方からの質問が来ています。
高橋)その可能性はあるかも知れません。
飯田)100人に配ったとして、そのうち94人がもらったと認めていますよね。それも証人尋問等々でそういうことが出ているようです。
高橋)最終的に起訴するかしないかは、検察の話です。やる気になったらできるかも知れません。しかし、「これで一件落着」と思えば終わりです。
飯田)これとはまた「別の事件として」ということになりますよね。
高橋)別の事件としてやるかやらないかがポイントです。
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