黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」（ニッポン放送）に「焼肉ライク」代表取締役社長の有村壮央が出演。「焼肉ライク」を開店することになった経緯について語った。

有村壮央

黒木）今週のゲストは「焼肉ライク」代表取締役社長の有村壮央さんです。

有村）よろしくお願いいたします。

黒木）有村さんは、もともと起業したいとは思っていらしたのですか？

有村）とあるきっかけがあって、飲食業で起業したいと思い、大学を中退しました。

黒木）なぜ飲食チェーンだったのですか？

有村）身体を壊した時期があったのですが、そのときに食事規制がありまして、食の大事さを痛感したのです。美味しくて安全なものを提供して、生活を豊かにするという飲食で起業したいと思いました。

黒木）焼肉チェーン「牛角」の創始者である西山知義氏の私塾、「西山塾」に行かれたとのことですが、ここに行かれたのはなぜですか？

有村）23歳のときに起業をして、自分で居酒屋を12店舗ほど経営していましたが、そこからの先細り感というか、より成長させようとしたのですけれど、頭打ちだったのです。そんなときに、西山さんが西山塾を立ち上げられました。そしてそこの1期生として若手の飲食社長10人くらいで教えを乞うていました。あるときに「新しい焼肉のファストフードをやるのだけれど、一緒にやらないか」と誘いを受けて、2018年1月に入社をしました。

黒木）自らのお店を辞めてまで、一緒にやらないかと誘われ、1人焼肉が行けるのではないかと思われたのですよね。そのわけは何だったのですか？

有村）個食化が進んでいたというのが1つあるのと、西山さんは、いまから20年以上前に牛角を創業して、焼肉の概念を変えた方です。店舗数も日本一の店舗数を誇っていました。そんな西山さんが個食化において、新しく焼肉ブランドを立ち上げると。そして、それを「一緒にやらないか」と誘っていただいたのです。こんなチャンスは2度とないのではないかと思い、共同で創業した高校時代の同級生の副社長に、「やらせてくれ」と言い、これまでの会社は彼に譲渡して、西山さんの経営している「ダイニングイノベーション」という会社に入社して、焼肉ライクの準備に取り掛かりました。

黒木）違う業態に移るのですよね。

有村）そうですね。焼肉はやっていなかったので。

黒木）不安や迷いはなかったのですか？

有村）新しい環境に移ることに関しての迷いはなかったと言うと嘘になりますが、それ以上にワクワクというか、「これは絶対に行ける」と私自身思っていましたし、西山さんのところで勉強したいということもありました。そういう意味では、ワクワクの方が大きかったです。

黒木）それでも、いろいろおありだったと思いますが。

有村）2018年1月に入社して、お店がオープンするのが8月29日、「焼肉の日」でした。それまで、西山さんと毎週ミーティングを重ねて、コンセプトから、かなり深いところまで突き詰めました。そういうやり方で業態をつくる方なので、店舗名も1000個以上考えて、毎回プレゼンしました。その8ヵ月間は、「早くオープンしたい」という思いで準備を重ねて行きました。普通、焼き肉は2～3人以上で行って、滞在時間も2時間くらいです。そういう楽しみ方が一般的ななかで、1人で、1000円で食べられる。滞在時間も25分という、いままでになかったものをつくりあげて、本当に行けると思って進めているのですが、誰もやったことがない。そこの部分が苦労しました。

有村壮央

有村壮央（ありむら・もりひさ）／「焼肉ライク」代表取締役社長

■立教大学を中退後、居酒屋で1年間修業。
■2004年11月に居酒屋「さくらさく」をオープンし起業。有限会社アントレストを立ち上げる。
■その後、「牛角」創始者・西山知義氏の私塾である西山塾で経営を学ぶ。
■西山氏から「新しい焼き肉事業を一緒にやらないか」とのオファーを受け、その構想に大きな可能性を感じ取り、自身の飲食事業を共同経営者に譲渡。
■2018年1月、西山氏の「ダイニングイノベーション」に入社。1人焼き肉が楽しめる新型ファストフード「焼肉ライク」の社長に就任。

＜焼肉ライク＞
■1人1台の無煙ロースターを使って好きな部位を好きなだけ食べられる新感覚の「焼肉ファストフード店」。
■2018年に東京・新橋に1号店オープン以降、1人焼肉が楽しめる新型ファストフードとして世間を席巻。新宿・渋谷などの都心を中心に店舗を拡大。
■「1人でも色々な部位を注文できる」「女性1人でもお店に入りやすい」「提供3分以内だから時間に余裕がなくても行ける」といった、これまでの焼き肉の常識を覆す、まったく新しい焼肉の楽しみ方を提供。
■いちばん安いセットメニューは、「バラカルビセット100g（530円／税抜）」。セットにプラス単品や、単品だけなど自分好みにカスタムを楽しむことができる。1000円台で焼き肉を存分に楽しめる。
■全店舗で代替肉を提供するなど新しい試みも積極的に展開。
■コロナ禍で新たな需要を取り込むために、朝限定の焼き肉メニューも開始。