「焼肉ライク」の1人焼肉~コロナ前から来ていた“個食の流れ”
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に「焼肉ライク」代表取締役社長の有村壮央が出演。経営を学んだ「牛角」創始者・西山知義氏の私塾である西山塾について語った。
黒木)今週のゲストは「焼肉ライク」代表取締役社長の有村壮央さんです。よろしくお願いします。
有村)よろしくお願いします。
黒木)2019年に社長に就任されたということなのですが、ご自身は自己分析すると、どのような経営者ですか?
有村)頑固だということはよく言われます。
黒木)頑固なのですか?
有村)自分自身ではそんなつもりはないのですが、1度決めたことをやり遂げるという意味では頑固かなという気はしています。
黒木)経営について、西山塾で西山知義さんから学んだことで、いまも覚えていらっしゃることはありますか?
有村)西山さんは感性が鋭く、お客様視点に立つ人で、しかも科学的に分析をするという、相反する2つを持っています。私はどちらかというと、感性の部分だけで生きて来た感じだったので、「もっと深いところまで調べ尽くしてやりなさい」というアドバイスをよくいただきました。
黒木)忘れられない言葉はありますか?
有村)怒られたことが多いのですが、昨年(2020年)の年末に「成長したな」と一言言っていただいて、それがすごく嬉しかったですね。
黒木)西山さんは有村さんのように、人材も育成されているということですか?
有村)社長をたくさんつくって行くという形ですね。焼き鳥やイタリアンやしゃぶしゃぶなど、いろいろな業態の会社があるのですが、そこに1人社長を立てて、その社長はそのことだけを考えて伸ばして行く。私は「焼肉ライク」という焼き肉のファストフードの社長となり、ここのことだけを考えて伸ばして行くというような形で、それぞれにやられています。
黒木)なるほど。外食チェーンで起業しようという若者の方がいらしたら、西山塾に行くといいですね。
有村)おすすめです。若い飲食をやっているいろいろな人がいますので、勉強になると思います。
黒木)このコロナ禍でどのような対策をやっていらっしゃいますか?
有村)この状況を逆にチャンスと捉えて、いろいろなことに挑戦して、活路を見出して行きたいと思っています。
黒木)「1人焼き肉」という他の人に飛沫が飛ばずに、喋らずに食べられるという環境のあるチェーンなのですよね。
有村)個食化の流れは以前からあったのですが、コロナ禍でその流れが早まったということはありましたね。この個食化の流れ、非接触の流れは、つまり「気軽に楽しめる店づくり」だと思います。
有村壮央(ありむら・もりひさ)/「焼肉ライク」代表取締役社長
■立教大学を中退後、居酒屋で1年間修業。
■2004年11月に居酒屋「さくらさく」をオープンし起業。有限会社アントレストを立ち上げる。
■その後、「牛角」創始者・西山知義氏の私塾である西山塾で経営を学ぶ。
■西山氏から「新しい焼き肉事業を一緒にやらないか」とのオファーを受け、その構想に大きな可能性を感じ取り、自身の飲食事業を共同経営者に譲渡。
■2018年1月、西山氏の「ダイニングイノベーション」に入社。1人焼き肉が楽しめる新型ファストフード「焼肉ライク」の社長に就任。
<焼肉ライク>
■1人1台の無煙ロースターを使って好きな部位を好きなだけ食べられる新感覚の「焼肉ファストフード店」。
■2018年に東京・新橋に1号店オープン以降、1人焼肉が楽しめる新型ファストフードとして世間を席巻。新宿・渋谷などの都心を中心に店舗を拡大。
■「1人でも色々な部位を注文できる」「女性1人でもお店に入りやすい」「提供3分以内だから時間に余裕がなくても行ける」といった、これまでの焼き肉の常識を覆す、まったく新しい焼肉の楽しみ方を提供。
■いちばん安いセットメニューは、「バラカルビセット100g(530円/税抜)」。セットにプラス単品や、単品だけなど自分好みにカスタムを楽しむことができる。1000円台で焼き肉を存分に楽しめる。
■全店舗で代替肉を提供するなど新しい試みも積極的に展開。
■コロナ禍で新たな需要を取り込むために、朝限定の焼き肉メニューも開始。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳