ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月17日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。東京と大阪の大規模接種センターでの新型コロナウイルスワクチン接種について解説した。
ワクチンを接種すれば10人に9人は重症化しない
新型コロナウイルスワクチンの東京と大阪の大規模接種センターの予約が5月17日から始まった。東京は午前11時ごろから、大阪は午後1時ごろからの予約受付。防衛省ホームページの予約サイトと、LINEを経由しての予約も受け付ける。
飯田)東京と大阪の大規模接種センターの予約がいよいよ始まります。
須田)首相官邸は大規模接種センターの設置、運営に関して、大きな期待を持って臨んでいます。これがうまく行くか行かないかで、ワクチン接種率の今後の動向にも大きく影響すると思います。
飯田)そうですね。
須田)首相官邸がどう認識しているかというと、そもそもワクチンはいろいろな効能がありますよね。そのなかでも、「重症化を防ぐ、予防する」というところにいちばん注目しているのです。これはあくまでも首相官邸の認識ですが、ファイザー社の有効率は90%と言われています。「重症化を防ぐのが90%」と言われていて、ワクチンを接種すれば10人に9人は重症化しないということです。
医療提供体制の維持につながる高齢者へのワクチン接種
須田)重症化リスクをいちばん抱えているのは高齢者ですから、高齢者が重症化するのを抑え、重症者用の病床使用率を下げて行くというところで、医療提供体制の維持につなげて行く。その辺りを考えると、このワクチン接種を、特にリスクの高い人たちに接種することが、今回の新型コロナウイルス対策でいちばんポイントになるという認識を持っているのです。
スムーズに予約が取れて会場での接種がうまく進むか
飯田)ワクチン接種が先行している国々を見ると、65歳以上への接種がある程度広がれば、劇的に重症化率が下がって来ると。だからその辺りは当然意識しますよね。
須田)自衛隊を含めて接種するハードの部分、接種をする人たち、お医者さんですね。今回は超法規的措置ということで、歯科医師の投入も予定され、ハード面の確保もうまく行ったのです。ただ、ソフト面はどうなのか。予約は問題なく取れるのか。会場に高齢者の方々がスムーズに来て、接種が進むのかということを考えると、やってみないとわからない。中央区の接種会場へ取材に行って来たのですが、見ていていちばん気になったのが、付き添いの方がいらっしゃるということです。
飯田)そうですよね。ご高齢の方だと。
須田)高齢の方が1人で、またご夫婦だけで来るのが難しい。そうすると付き添いの方々が必要になります。会場にスムーズに連れて行くことはできるかも知れません。しかし、では付き添いの人たちはどこに待機していればいいのかなど、そういうところがうまく行くのかというのが少し心配ですね。
飯田)移動にも時間がかかる方が多いから、自治体によっては座っておいていただいて、打つ人たちや問診する人たち、消毒をする人たちが、その前に大名行列のように行くと早く打てるという知見が出て来ているようです。
須田)その辺り、経験を積むことによって、スピードも上がると思います。
アクセスも会場の構造も悪い大阪会場
須田)問題なのは、大阪です。東京は大手町にあって、わかりやすいのですが、大阪はアクセスが悪いのです。最寄りの駅が京阪電鉄中之島線の「中之島(大阪国際会議場)」というところになります。
飯田)なるほど。
須田)ここはなかなかわかりにくい。会場も構造が悪いから、どうしたらいいのかというところもありますね。
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