志らく、コーツ氏の”根性論・精神論”に強い不満「IOCが責任を取るというならまだしも」

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落語家の立川志らく氏が5月24日、自身がスペシャルパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。IOC・コーツ調整委員長が、緊急事態宣言が発令された場合でも、東京オリンピックは開催すると発言したことについて、意見を述べた。

志らく、コーツ氏の”根性論・精神論”に強い不満「IOCが責任を取るというならまだしも」

国際オリンピック委員会(IOC)と東京五輪・パラリンピック組織委員会の合同記者会見。モニター内にIOCのジョン・コーツ調整委員長=2021年5月21日、東京 EPA/Nicolas Datiche / POOL EPA=時事 写真提供:時事通信社

オリンピックが中止・延期になると、IOCの人たちはすごく損をする

東京オリンピック・パラリンピックについて、国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ副会長は5月21日、「緊急事態宣言下であってもなくても、安全かつ安心な大会が開催できるアドバイスを世界保健機関などからいただいている」と述べ、緊急事態宣言が出ていても大会は開催できるとの認識を示した。

志らく)コーツさん、オーストラリアの人なんですよ。「何が何でもオリンピックは開催するんだ」ということだけど、オーストラリアの飛び込み選手、辞退しているんですよね(※編集部注:飛び込みの東京五輪最終予選を兼ねるワールドカップ東京大会に出場予定だったオーストラリアの選手団が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて出場を辞退した)。これ、どう説明するんだと。まずそこを説得しないと、自分の国の選手が「日本に行くのは怖いから行きません」と言っている。自分の周りの選手たちが行かないと言っているのに、なぜ「やる」って言えるんだと。それは、オリンピックが中止・延期になったらば、IOCの人たちはすごく損をするんですよ。やることによってきっとお金がいっぱい入ってくる。

志らく、コーツ氏の”根性論・精神論”に強い不満「IOCが責任を取るというならまだしも」

国際オリンピック委員会(IOC)との合同記者会見に出席する東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(右)。左は同組織委の武藤敏郎事務総長、後方モニターにIOCのジョン・コーツ調整委員長=2021年5月21日、東京 EPA/Nicolas Datiche / POOL EPA=時事 写真提供:時事通信社

「IOCがちゃんと責任取ります」と言うならまだしも

志らく)じゃあもし開催してね、それによってお金がいっぱい損失するということになったらどうするのと。どういうことかと言うと、もしオリンピックをやったことによって感染が爆発して、また緊急事態宣言になった。そしたらば、その責任は誰が取るの。「いや、IOCがちゃんと取ります」と。「もし感染者が増えて緊急事態宣言になったらば、その損失の部分をIOCがなんとかしますよ」というならば話は分かるんだけども、誰が責任を取るかということを一切言わず、皆、根性論、精神論にのぼって「何が何でも安全にやります」って。言っていることが、やはり科学的なね……“科学”って一体なんだ、と言われれば私も何も言いようがないんだけれども……とにかく「やるやる」。他にちゃんと話が無いのかなと。

森田耕次解説委員)どうなりますかね。あと、大会の医療体制も3割くらい減らせるという風に言っていて、(大会は)スポーツドクターなどを中心にできるので、(コロナの)医療体制についてもそんなに影響ないというような見解を出してはいるんですけど。

志らく)本当にIOCがオリンピックをやりたかったらば「最初に東京都のワクチンはほぼ全部済ませます。我々はそれに協力します。だから安心です」と言えばまだしも、それがないと医療が崩壊しつつあるなかで開催というのがね、やはりどうしても納得できない部分がありますね。

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辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

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辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
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