東京・八王子の「聖火リレー」点火セレモニー 新行市佳アナウンサー・取材レポート

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-新行市佳のパラスポヒーロー列伝-
ニッポン放送アナウンサー・新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見していきます

撮影:新行市佳

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東京都における東京2020オリンピック聖火リレーが、7月9日に駒沢オリンピック公園総合運動場からスタートしました。

都内の各区市町村で聖火リレーが行われていますが、私は2日目の7月10日に富士森公園(八王子市)の東側駐車場へ、点火セレモニーの取材に行きました。

撮影:新行市佳

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公道で聖火リレーをするのではなく、会場でトーチに灯した聖火をランナーの皆さんでつないで行く、トーチキスの形で実施されました。

関係者としてご家族などが見守るなか、多摩市、日野市、昭島市、八王子市のランナーの方々が参加。清々しい青空にたっぷりの日差しのなか、セレモニーがスタートしました。

撮影:新行市佳

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火を受け取る際は一瞬緊張した面持ちでしたが、ポーズをとるときは皆さん笑顔でした。

日野市のトーチキスに参加したパラバドミントン日本代表の山崎悠麻選手は、「聖火を貰ったときは『来た!』と緊張したのですけれど、渡すときは私からもしっかりつないで行きたいと感じました」と、ドキドキの心境を明かしました。

トーチを握りしめていた爪に輝いていたのは、白とブルー、シルバーのネイルでした。よく見せていただくと……ドラゴンクエストのスライム!

撮影:新行市佳

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「全然聖火リレーとは関係ないのですが、ネイルはドラクエのスライムにしました。可愛いかなと思って、自分のテンションが上がるネイルにしていました。(東京大会)本番ではパラリンピックっぽいネイルを……バドミントンやシャトルなど考え中です。ネイルは気持ちの切り替えにもいいですし、パラバドミントンはラケットと車いすを使うので、爪を当ててしまうんですね。割れ防止というところでも一役買っているんです」

東京パラリンピックに向けて、「1年延期になってしまったのですが、その分自分のいいパフォーマンスを見ていただけるように練習して来ました。ダブルスに力を入れているので、女子ダブルスで金メダルが取りたいなと思っています」と意気込みを語りました。

山崎悠麻選手

山崎悠麻選手

そして、1964年の東京オリンピックの際に、アテネから沖縄まで聖火を運んだ日本航空の「シティ・オブ・トウキョウ号」に搭乗されていた佐藤卓三さんと横尾政夫さんが、昭島市のトーチキスで聖火との再会を果たしました。

撮影:新行市佳

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横尾さんは聖火を運んだ当時の思い出を振り返りました。

「第1回近代オリンピックが開催されたオリンピック競技場(パナシナイコスタジアム)で聖火を日本側が引き受けたのですけれど、真っ暗な競技場に真っ赤な聖火が入って来て、その瞬間に何万人という方々が一斉に立ち上がり、拍手と大歓声があがって……そのとき私は全身が震えるほど感動しましたね」

横尾政夫さん(左)、佐藤卓三さん(右)

横尾政夫さん(左)、佐藤卓三さん(右)

「香港に着いたときに台風が来て、聖火を運んでいる機材が損傷してしまったんです。他の機材を使うことになったのですが、そのなかには聖火台はないんですよね。聖火を担当する方が膝に枕を敷いて、聖火を大切に持って次の台北まで飛んだというのがすごく印象に残っています」

聖火との再会については、「2度も東京オリンピックの聖火に関わることができるなんて、大変に光栄なことだと思っています」と喜ばれていました。

撮影:新行市佳

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トーチキスを終えた参加者の皆さんは、「アスリートの方に私ができるいちばんの応援は、炎をつなぐことだと思っていたので、その責任が果たせてよかったです」、「保育園に勤めているのですが、家族や職場の先生方、子どもたちから『行きたかった』という声を貰っていました。このトーチとユニフォームを保育園に持って行って、みんなで楽しみたいと思います」、「心の底から楽しめました!」と感想を報道陣に話し、ホッとしたような表情を浮かべました。

撮影:新行市佳

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ランナーそれぞれの想いがこもった聖火リレーは、7月23日に都庁でフィナーレを迎えます。

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