高齢者の新型コロナワクチン接種により、重症患者の中心は50歳代に ~東京都医師会理事が解説

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東京都医師会理事で河北総合病院・理事長補佐、心臓血管外科医の新井悟氏が7月14日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。河北総合病院での新型コロナウイルス患者の受け入れ状況等について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

飯田浩司アナウンサー)現在、新井先生がお勤めになっている河北総合病院での、新型コロナウイルスの感染状況はいかがですか?

新井)河北総合病院では、昨年(2020年)から新型コロナウイルス感染症の患者さんを受け入れていましたが、ここのところ、またジワジワと増えて来て、40人前後の患者さんが入院されています。よくなって退院される方もいらっしゃいますが、高齢者の方で入院が長引いている方もいらっしゃいます。

飯田)40人ほどの方が。

新井)私たちの病院は内科の病棟だけではなく、小児科の病棟もコロナ対応にして、親子で感染された方の親子入院も受け入れています。

病床はギリギリの状態

飯田)病床のひっ迫度合はいかがですか?

新井)40人を受け入れるとなると、確保している病床がギリギリになって来ている状態です。私たちの病院は中等症の患者さんを主として受けています。もし、その患者さんたちが重症化した場合は、救命救急センターのような重症者を主体的に診る病院に転送させていただいていますが、今後、重症患者が増えて来ると、私たちのところでも重症の患者さんをそのまま診るということも起こり得ると思います。

飯田)中等症の病床でそのまま診続けざるを得なくなる。

新井)もちろん、人工呼吸などができる準備もしてありますが、やはり、病院のなかでも役割分担がありますので、東京都全体でそれができなくなる可能性もあるかも知れません。

新井悟氏、飯田浩司アナウンサー

ワクチン接種が一般化して、重症化の中心が50歳代に

飯田)ワクチン接種が一般化して来ています。その情勢の変化は現場でお感じになりますか?

新井)ワクチン接種は医療従事者から始めました。そのあと高齢者という形で進んで来ましたけれど、医療従事者は8割くらいが2回の接種を終えていると思います。そのことによって、院内感染がほとんど起きなくなりました。

飯田)そうなると、感染者は多くても、重症者は増えないのではないかという指摘もありますが。

新井)今回の波はいままでのものとは様相が違っています。いままでは60歳以上、70歳~90歳の高齢者の重症化が多かったのですが、今回は50歳代が中心になって重症化するという現象が起きています。

飯田)その原因はまだワクチンが行き届いていないからなのか、それとも何か別の要因があるのですか?

新井)活動が活発で、感染する機会が多いのが1つかも知れません。推定ですけれど。

飯田)ここから先、ワクチンとの追いかけっこのようなことになるのですか?

新井)ワクチンはなるべく早く皆さんに行きわたるようにした方がいいと思います。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます


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