7月25日、東京オリンピック 柔道の女子52kg級で阿部詩が優勝。ソウルオリンピック柔道銅メダリストで、同じ52kg級の“先輩”山口香氏が、この阿部詩の“強さ”を語った。

画像を見る（全3枚） 【東京五輪2020 柔道】柔道52kg級　決勝　金メダルを勝ち取った阿部詩＝2021年7月25日、日本武道館　写真提供：産経新聞社

山口氏はニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー！」に連日出演、すべての階級でメダル獲得が続く日本柔道の強さについて語っているが、26日の放送では25日に金メダルを獲得した阿部詩について解説した。

山口香氏

山口氏自身が戦ってきた階級でもある52キロ級はこれまで日本選手が唯一オリンピックで金メダルの獲得が無かった。この階級で金メダル獲得となった阿部詩については「立って良し！ 寝て良し！ 気持ちが強くてスタミナ充分！」と絶賛。今回の決勝の相手となったアマンディーヌ・ブシャール（フランス）は阿部詩が唯一負けたことのある海外選手だが、その試合（2019年11月のグランドスラム大阪大会）を観ていた山口氏は「本当に子どものように泣き崩れて、表彰式が終わってもまだ泣いていた」と振り返り、「彼女に負けたことが、詩さんを一層強くし、今回の粘り強い戦いにつなげることができた」と、頼もしい後輩の勝利を喜んだ。