レーダー照射事件についても「うやむやのままの韓国」 ~文在寅大統領が日本に対話呼びかけも

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月17日放送)にジャーナリストの有本香が出演。「光復節」の式典で韓国の文在寅大統領が行った演説について解説した。

レーダー照射事件についても「うやむやのままの韓国」 ~文在寅大統領が日本に対話呼びかけも

18日、ソウルの韓国大統領府で記者会見する文在寅大統領(共同)=2021年1月18日 写真提供:共同通信社

韓国大統領が光復節で演説

韓国の文在寅大統領は8月15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で演説を行った。文在寅大統領は日本との対話の姿勢を改めて示した上で、いわゆる元徴用工、元募集工の訴訟や慰安婦問題などについて、具体的に言及することはなかった。

飯田)日本国内では、「日本に配慮したのだ」とも言われていますが。

有本)全然わからないです。この国のことは、いまさら何を言ってもという感じはありますけれどもね。

飯田)訴訟の話も、基本的にはボールは向こうにあると。

有本)そうですね。それで日本に向けて、「対話の門は常に開いているぞ」というようなことを言っていますが、対話を日本が拒んだことが、何か問題を引き起こしているわけでもまったくなくて、歴史の事実です。それを事実として受け止められない。既に決着のついている問題を無理筋に蒸し返す。それから国内の司法を悪用して、日本に対するいやがらせのようなことをする。こういうことに対して、日本は付き合いきれないでしょう。

レーダー照射事件についてもそのまま

有本)それから韓国については、忘れがちなのですけれど、自衛隊の哨戒機に対してレーダーを照射するという事件がありました。あの事件は大きな問題だと思っているのですけれども、あれについては何も落とし前がついていないですよね。

飯田)何もありません。

有本)こういう国といろいろなことを連携して行うのは無理だと、日本側はみんな思っているわけです。むしろ韓国側が、いろいろなことを説明すべき局面のまま、今日に至っているということだと思います。

飯田)あのレーダー照射は、例えるならば、銃口をこちらに向けるだけではなくて、突きつけた上で引き金に指をかけている状態であった。

有本)完全に敵対行為ですからね。

飯田)普通だったらという。

有本)もう3年近く経ちますかね。それについてもけじめがついていないですよね。

日米の協力がなければ韓国の安全保障も立ち行かないのは理解しているはず~アメリカからの信頼も失われつつある韓国

有本)いま日本周辺の安全保障は、非常に厳しくなっているわけではないですか。それは韓国も共有しているはずなのです。韓国は16日からアメリカ軍と合同の演習をやっているでしょう。そういうところを含めても、日本との関係なしには、在日米軍なしには、韓国の安全保障も立ち行かないのです。その辺りのことは、青瓦台も大統領もわかっているはずなのですけれどね。

飯田)そうですよね。沖縄返還のときにアメリカ軍の有無、あるいは兵器の有無を気にしたのは韓国の政権だった。あの当時、東西冷戦があったという状況はいまとは違うかも知れませんが、基本的な安全保障関係はいまでも変わっていないわけです。安全保障関係者に、中国も含めて東アジアのことを聞くと、お茶を濁すような感じで終わってしまうところがある。

有本)中国との距離感がおかしい。韓国を通じていろいろなものが中国に抜けてしまう。そのため、徐々にアメリカからも信頼感が失われて来ているという状況です。

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