中国が各国の台湾へのワクチン支援に反発する「2つの理由」
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。台湾をめぐる各国のワクチン外交について解説した。
中国、台湾防空圏に戦闘機など19機~各国のワクチン支援に反発か
台湾の国防部(国防省)は9月5日、中国の戦闘機など19機が防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。
飯田)日経の国際面に、
『中国、台湾防空圏に19機 各国のワクチン支援に反発か』
~『日本経済新聞』2021年9月5日配信記事 より
飯田)……という記事が出ています。戦闘機や爆撃機を出して来たということで、以前から台湾に対してちょっかいを出すということはありましたが、「各国のワクチン支援に反発か」と書いてあります。
台湾に各国がワクチン提供することで、外交関係に発展することが不快な中国
飯田)このところ台湾は、いろいろな妨害をされていますけれども、蔡英文総統は「中国の妨害もあるのだ」と言っていましたが、ワクチンが海外から輸入できないというなかで、各国からの支援が相次いでいる。日本も出しましたけれど、リトアニア、スロバキア、チェコ、それから先日はポーランドからも来たということです。こういう輪のようなものが広がりつつあるのですね。
須田)ワクチン外交と言うのですかね、中国側は人道的なのですけれど、自分たちが包囲網を築いているのだから、「俺たち以外からワクチンを入れるな!」と。これを政治の道具にしてしまっている。そこが問題なのに、各国が人道支援をし始めると、それが外交関係に結び付いて行くことが中国は不快なのでしょうね。
「有効率10%」と言われる中国製ワクチン~その焦りもあるか
飯田)この展開は、かつてのベルリン封鎖に対して、飛行機で物資を投下して西ベルリンの人たちを助けたときのような感じにも見えますね。
須田)加えて、中国製のワクチンは、ほとんど効果がないですからね。これに対する不信感というのも世界で高まっているわけです。
飯田)中国製ワクチンを打ったお医者さんがコロナで亡くなるというケースが出て来ています。
須田)有効率10%と言われていますからね。
飯田)10%だと、打っても打たなくても同じという感じになってしまいますね。
須田)「打たないよりは打った方がいいだろう」と言われていますけれど、それではコロナ対策になりません。それに対する中国の焦りというのもあるのだろうと思います。
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