総裁選への立候補を断念し河野太郎行政改革担当相への支持を表明した石破茂元幹事長の動きについて、9月16日のニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」でパーソナリティを務めた古舘伊知郎が、ジャーナリスト後藤謙次氏に訊いた。
古舘)僕は、石破さんをすごくずっと注目していて。あの人の、ある種の一徹さっていうんでしょうか、議員に人気がないっていうのも含めた頑固さっていうのか。安倍さんともすごく仲が悪くて、「モリカケ問題」だって「桜問題」だって、もしかしたら「広島」も含めて調査するというニュアンスを言ってきたようなあの人が、結果、河野さんを下支えするということになった。断腸の思いで、「ああ、俺出ても勝てない」と思ったからこそ、河野さんでの新しい船出に私は尽力するんだと言ってるとすればね、相当強いとは思うんです。
後藤)そう思います。今回、菅総理が自民党の執行部、二階幹事長を交代させて党三役を変えるということをいったん表明しましたよね。このときにおそらく石破さんは、菅さんから相当な要職を言われてたんですよ。いったんその要職に乗ってそれで大きな異変があったらもう一度違う立場で総裁選出ようと思ってたんですが、菅さんがお辞めになってしまったために、その道が捉えられなくなってしまった。石破さんは大の鉄道ファンですからそれに例えて言うと、今の状況は山手線をぐるぐる回ってるんだと。4回総裁選に出ましたけれども、「必死に推薦人集めて」→「出ました」→「負けました」→「仲間も一緒に冷や飯です」……と、これを4回やってきているわけです。
古舘)そうですね
後藤)この山手線から1回離脱をして、京浜東北に乗り換えようというのが、これがまさに今回河野さんと手を組んだ最大の背景なんです。
古舘)なるほど。
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[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)