WHOがマラリアワクチンを初めて推奨
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月8日放送)に外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が出演。WHOがマラリアを予防するワクチンを初めて推奨したというニュースについて解説した。
マラリアのワクチン
マラリアとは、マラリア原虫を持ったメスのハマダラカに刺されることで感染する感染症で、アフリカの子どもを中心に世界で毎年約40万人の死者を出している。世界保健機関(WHO)は10月6日、マラリアを予防するワクチンを初めて推奨したと発表した。推奨されたのはイギリスの製薬大手グラクソ・スミスクラインが1987年に開発した「RTS,S」というワクチン。2019年からガーナ、ケニア、マラウイのアフリカ3ヵ国で80万人超の子どもを対象に試験的な接種が行われ、重症の症例数を3割減らすなどの高い効果と安全性が認められている。
宮家)アフリカに赴任する場合には、商社の方もメーカーの方も外交官もみんな同じなのだけれども、ワクチンを打って行くわけです。国によっていろいろな風土病がありますからね。マラリアを予防するワクチンがなかったのは知りませんでしたが、これは朗報です。これだけ効果があるとは、しかも1987年というとずいぶん前の話ですよね。
飯田)34年前です。
宮家)どうしていまごろ推奨されるのかはわからないけれども、よほどいいものだったのでしょう。これで少しでも重症者数が減り、亡くなる方が減り、可能なら0にできればいいなと思います。
飯田)先の大戦において、南方に行った日本兵の方々も本当に苦しんだということです。もう亡くなった私の祖父が手記を残していて、苦しんだということが書いてありました。ビルマに行ったそうなのですけれども。
宮家)所変わればいろいろな病気があるので気を付けなくてはいけないのですけれども、少しずつ薬ができて、少しでも犠牲者が減るというのは大事なことだと思います。
テドロスWHO事務局長「歴史的な瞬間だ」と表明
飯田)WHOのテドロス事務局長は「歴史的な瞬間だ」と表明しているということです。
宮家)確かにそうなのでしょうね。
飯田)これだけ前にできたワクチンということであれば、アフリカなどでも安価に手に入れられるワクチンなのだろうと思います。
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