キャスターの辛坊治郎が10月13日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、今年の『都道府県魅力度ランキング』で群馬県が44位となったことに反発した群馬県の山本一太知事の対応について、疑問を呈した。
群馬県の山本一太知事が魅力度ランキング44位に反発
民間シンクタンク「ブランド総合研究所」の今年の『都道府県魅力度ランキング』で群馬県が44位だったことを受け、群馬県の山本一太知事は10月12日の臨時会見で「ランキングの根拠が不明確だ」として、法的措置を含めた検討を始めたと明かした。ちなみに、1位は北海道で、47位は茨城県だ。茨城県の大井川知事は11日、県内の観光地の賑わいなどを挙げ、「あまり痛くも痒くもないというのが県民の本音なのではないか」と述べた。
辛坊)これに関して、第1報を聞いた段階の印象で言うと、「冗談が通じない人は面倒だな」という。それだけの話で、以上で終わりなのですけれども、どのくらい本気なのかな、山本さんも。本気だとすると、ちょっと問題はあるよね。こんなこといちいち本気で突っ掛かっちゃうような人が行政のトップにいるって、私が県民なら不安だな。だけど、逆に言うとこうやって話題をつくることで群馬県のアピールをしようというのなら、それはそれで1つの方法だなと思います。
ただ、怖いのは、真面目に「法的手段を」ということになると、調査している会社も萎縮するよね。来年やったときに訴えられたら面倒臭いとかと思うと、「やめとこうか」と。調査をやっているところは遊びじゃないのかもしれませんけれど、本気かもしれませんが、受け取る大半は遊びだと思って受け取っているわけで、そんなに本気になって受け取っていませんから、この手の遊びみたいなことがどんどんなくなっていくのは寂しいな、いちいちムキにならなくてもっていう感じは正直します。
もし大阪府が最下位だったとしても、大阪人は「そんな大阪が好きやねん」
辛坊)そもそも、大阪人がこのランキングをみたとき、「そんな馬鹿な」とみんな思うのです。というのは、この『都道府県魅力度ランキング』、納得いかないですよ、大阪の人気度ランキングの順位なんて。
1位が北海道……これは誰が考えても北海道はそうだろうなと思うじゃないですか。
2位の京都……京都もそうだろうなと思います。
3位の沖縄……まあまあ、そうだろうなと思いますね。ここまではみんな納得だと思いますよ。
4位の東京……まあ、東京か、という。日本の首都だからな。
5位が……大阪だって。大阪人は全員「そんなわけないだろう!!」と。
増山)そうなのですか?
辛坊)「大阪が5位、笑かしよるな!」みたいな。ここが大阪人のすばらしいところで、これ、現実の最下位は茨城県ですけれども、例えば大阪が47位の最下位だったとしても、「ほらおまえ、大阪“最低”やんか。47位や47位。最低やで最低、魅力度ランキング。でもな、好きやねん大阪が。そんな大阪が好きやねん」というのが、たぶん大阪人のたいていの反応で、大阪が5位にランキングされているって、「そんなアホな!?」って。
9位奈良県・13位兵庫県に納得いかないであろう?神戸人
辛坊)なんでこんなランキングになるのか。これがどんなランキングなのかというと、認知度、「その自治体をどのくらい知っていますか」とか、「どのくらい住んでみたいですか」とか、「どのくらい住むのに便利ですか」みたいなことを5段階で全国の人に回答してもらうのかな。そうすると、やっぱり大都市のある都道府県なんかは便利だから、どうしても数字が上がるのです。
増山)そうですよね。
辛坊)で、北海道とか京都とか沖縄とか有名な観光地も上がりますよね。となると、印象の薄いところは下がるわけです。
ところで、まったく納得いかないのは、関西でトップ京都はともかくとして、2位が大阪で、13位に兵庫県が入っているのですが、それよりずっと上の9位に奈良が入っているのです。たしかに、関東の人たちや全国的に見れば、奈良は京都と並ぶ観光地というイメージがあるでしょうが、関西人で、兵庫県民、特に神戸辺りに住んでいる人間にとっては「なんで神戸が奈良より下やねん!?」と。
増山)ああ、そんな感じですか!
辛坊)「なめとったらしばいたるぞ」みたいなこと、脇浜さんなら言いかねない(笑)
増山)個人の感想ですから。
辛坊)そう考えたときに、「そないに本気になって怒るようなことでもないやろう」と。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)