黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(10月14日放送)にホスト、実業家のローランドが出演。ローランド流ミニマリズムについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。10月11日(月)~10月15日(金)のゲストはホスト、実業家のローランドが出演。4日目は、ローランド流ミニマリズムについて---
黒木)今週はローランドさんが2021年7月にKADOKAWAから出版された書籍『君か、君以外か。君へ贈るローランドの言葉』から人生を明るく照らすヒントを伺っています。「ローランド流 ミニマリズム 俺は豊か過ぎるゆえにものを持たないラグジュアリー系ミニマリストだ」とありますが。
ローランド)僕はものを持たないというところがライフスタイルとしてあるので、そういうところを書かせていただいた言葉です。これは料理で例えることが多いのですけれども、料理に自信があれば、あまり調味料は使わなくなるではないですか。素材に自信があれば。
黒木)そうですね。
ローランド)そういうところで言うと、以前の自分は素材に自信がなかったので、ありとあらゆるアクセサリーをつけたりとかしていたのですよ。でも徐々に自信がついて来て、自分のことを好きになれると、調味料が減って行くわけです。それでいまは黒のシンプルな服を着ていて、アクセサリーも、いまはほとんどつけていないのですよ。やはり自信と比例してものの数は減って行くのかなという考えはあります。
黒木)そこも似ているなと思いますけれども、ただ私はものを捨てられない質です。テレビでお宅を拝見しましたけれども、「空間」という家具を置いているという。その空間が本当に素晴らしいですし、リモコン類もしまってあるし、美しいスーツが1着あって、というようになっていますよね。あのときスパゲッティをつくっていらっしゃったではないですか。あれは少し教えたいです。
ローランド)教えてください。あれは大失敗して、ミートボールパスタをつくりたかったのですけれども、ミートボールがどこかに行ってしまいました。教えてくださいよ。
黒木)「素材」とおっしゃいましたけれども、美味しいフルーツトマトでつくる簡単なポモドーロは美味しいのですよ。
ローランド)やはり素材は偉大ですよね。そう思います。僕のような料理の腕が「イマイチ」な人ほど素材がいいものを使わないといけないですよね。
黒木)でもきちんとつくっていらっしゃるところが素晴らしいなと思いました。
ローランド)僕もできないことがあると「悔しい」と思うのですけれども、このごろは「ワクワクするな」と思えるようにもなって来たのです。イタリアンをオープンしたのですけれども、初日がランチなのに提供が1時間くらい遅れてしまって、お客様が怒って帰られるような、すごく失礼なことをしてしまったのです。もちろん申し訳ないという気持ちはあるのですが、人から怒られたり、謝ったり、「どうしようかな」と思う瞬間が「最近、人生でなかったな」と思ったら、ワクワクして来ている自分がいたりして。できないことにチャレンジするというのは、料理も含めてすごく楽しいです。いつか黒木先生に料理を教えていただくというのも夢として。
黒木)そのイタリアン、伺います。遅くなっても文句は言いません。
ローランド)イライラすることって生きていてありますか?
黒木)イライラ?
ローランド)パッと出て来ない時点で、ない方だと思います。イライラする方はすぐに出て来るので。
黒木)仕事に対するハードルは高いかも知れませんけれども、すべてにおいて理想値が低いのです。
ローランド)人に対して課すハードルが低くて、自分に対して高い。
黒木)男の人に期待をしていないのです。
ローランド)なるほど。それは興味深い話ですね。ちょっと掘り下げてもいいですか?
黒木)例えば、「これをやってくれない、あれをやってくれない」ということがあるではないですか。あれは期待をするからイライラするわけでしょう。
ローランド)なるほど。女性は本当に男よりも2スペックくらい上にできているなと感じます。父親が、「世の中をうまく生きて行くためには1個コツがある。女の人に勝とうと思うな。なぜなら絶対に勝てないからだ」と言っていました。些細なことにも幸せを見出せると考えたら、相手に対して期待値は低い方がいいかも知れないですね。
黒木)ローランドさんは「デジタルデトックス」ということもやっていらっしゃるわけですよね。
ローランド)そうですね。テレビ番組に出たら、「自分の反響はどうだったかな」と、SMSなどを見たりしていたのですよ。面白いという意見もあれば、なかには「あいつは生理的に無理」みたいな意見もあって、一喜一憂していたのですけれど、結局、大事なのは「どう思われるか」ということよりも、「自分がどうありたいかだな、そこは自己中心的でいいな」と思えるようになったので、もう、「メディアは一方的に自分の魅力を発信するだけのツール」と最近は捉えるようになりました。
ROLAND(ローランド)/ ホスト 実業家
■1992年7月27日生まれ。東京都出身。
■株式会社ROLAND GROUP HD代表取締役社長。
■高校卒業後、大学をすぐに中退し、18歳で歌舞伎町のホストとなる。
■1年間の下積み時代を経て歌舞伎町の売上記録を更新し続け、26歳で起業。
■自身がオーナーを務めるホストクラブ「THE CLUB」を立ち上げ独立。
■現在は実業家として脱毛サロン、美容室、アパレルブランド経営などの傍ら、テレビや雑誌などメディアでも幅広く活躍。慈善活動にも尽力。
■著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)、『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』(KADOKAWA)
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番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳