ワクチンが「50%しか効かない」中国 ~西安の都市封鎖はどこまで効果的なのか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月31日放送)に外交評論家・内閣官房参与の宮家邦彦が出演。中国・西安の都市封鎖について解説した。

北京科興中維生物技術の新型コロナワクチン、条件付きで承認=2021年2月06日 新華社/共同通信イメージズ

7億人には効かない中国のワクチン

東京とほぼ同じ人口1,300万人ほどの巨大な都市、西安。新型コロナの感染拡大で12月23日から都市封鎖を開始している。感染者の数は3週間で1千人を超えてきており、食糧不足など不満を訴える声が相次いでいるという。

宮家)ロックダウンをやれば、当然のことながら、流通から何から、全部影響を受けるわけですから。

飯田)そうですね。

宮家)当然、物が来なくなっても仕方がないだろうと思いますけれども、それでもロックダウンは必要だからやるわけですよね。ではなぜ必要なのかというと、(新型コロナの発生から)2年経ちましたけれども、彼らが持っているワクチンというのは在来型のワクチンですよね。ですから、その意味では、これまでも効果がいい場合もあるし悪い場合もあるのだけど、今回私が聞いてるのは、だいたい半分ぐらいしか効かないだろうということです。半分効けばいいという考え方もあるかもしれないけれど、(中国の人口には)十数億人いるわけでしょ。

飯田)はい。

宮家)その人たちが仮に全員打っても半分しか効かないということは、7億人くらいが効かないということですよね。ということは打っていないのと同じということでしょう。ワクチン打っていても感染するのだから。

飯田)はい。

宮家)ですから、「感染者数何百人」とか言われても、そんなわけがないだろうと思う。いつも中国の数字というのはだいたい10倍だと思っていますから。

飯田)10倍。0が1つ多い。

宮家)そうです、2,000人ぐらいはいるということです。

王朝が倒れる3条件「飢饉」「疫病」「邪教」

宮家)それは置いておいて、ではなぜこんなにロックダウンをしなければいけないか。また勝手なことを言わせていただくと、いつも言うことなのですが、中国の王朝が倒れるときというのは、3つ条件があると。飢饉があって、疫病があって、邪教があれば、王朝は倒れるわけですよね。飢饉というのは経済危機です。邪教というのは法輪功とかキリスト教とかがあるわけです。

飯田)はい。

宮家)これ(新型コロナ)は疫病なのですよ。50%しか効かないワクチンを打っているということは半分以上の人が効くか効かないかわからないということで、どんどんどんどん感染が広がる。下手をするとこれが社会不安になる。ロックダウンをやれば当然のことながら物が流れなくなる。食糧不足になる。共産党の指導部はこれをいちばん恐れているんだろうと私は思います。ですから、その意味では必死でやってくれなければ困るし、それなりに頑張っているのだろうなとは思いますが、西安のような大きい都市でどこまで効果的なのか、それを考えただけでもゾッとしますよね。

飯田)これはやはり、オリンピック、パラリンピックを前にして、是が非でも抑えるという。

宮家)是が非でも抑える。でも西安を抑えても、北京ももう事実上ロックダウンとは言えないけれども、外交活動だってみな天津でやっているのですからね。

飯田)そうですね。

宮家)外国の代表団だって北京に入れてないわけですから。それでオリンピックどうやってやるのだろうと。まあ、そのために準備をしているのだろうとは思いますけどね。

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