いわゆる「文通費」の使途公開をめぐる議論 ~国会のルールは「全会一致で納得できる」結論を出すべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月7日放送)に株式会社「千正組」代表取締役の千正康裕が出演。文書通信交通滞在費の使途公開をめぐる議論について解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

いわゆる「文通費」の使途公開をめぐる議論 ~自民と立憲民主が協議体の設置で大筋合意

自民党の高木毅国会対策委員長は1月6日、立憲民主党の馬淵澄夫国会対策委員長と国会内で会談し、国会議員に月100万円支給される文書通信交通滞在費、いわゆる「文通費」について与野党で協議する会議体の設置を提案した。日割り支給への変更や使途公開、未使用分の国庫返納なども合わせて議論される見通しである。一方、立憲民主党の馬淵氏は、全会派の参加を条件に受け入れる考えを示している。自民党は他の会派にも協議に加わるよう要請する。

飯田)10月31日に選挙があったので、1日だけ国会議員ということになり、「1日だけの在職で100万円が支給されるのはおかしい」と維新の会から問題提起があった話です。

千正)永田町にしても霞が関にしても、昔からあるルールは現在の感覚からすると、「おかしいのではないか」というものがたくさん残っているわけです。今回は維新の会の新人議員の方が「1日だけで100万円が支給されるのはおかしい」と訴えた。これがきっかけになっていると思います。

国会のルールは「全会一致で納得できる」結論を出すべき

千正)「日割りで支給するようにしよう」というところは、与野党ともに合意する方向ですが、使い道の公表や領収書を添付することについては、まだ合意には至っていません。

飯田)使途についての公表と領収書添付については。

千正)これは国会のルールになるので、国会のルールは国会議員たちがみんなで決めるしかないと思います。それはゲームのルールです。多数決で決めると与党の意見になってしまうので、そうではなく、全会一致で納得できるような結論を出すべきだと思います。だからこの協議会も、全部の党に入ってやってもらいたいですね。

飯田)これは国会議員の歳費法という法律に基づくものですが、国会のルールに関して、今回のように、これまでの慣例を変えようとすると、国会議員の方々が全会一致で話さなければ決まらないという場合が多いのですか?

千正)中身ですよ。普通の政策については、「議論した上で多数派の意見が通る」というルールでやっているのですが、運営方法について多数決で決めてしまうと、多数派に有利なルールが次々とできてしまう。そうすると、本来の意見のバランスより多数派の意見が強くなってしまうので、「少数意見も尊重するために、みんなでルールを決めて行きましょう」ということです。

与野党の議論が「サービス合戦」のようになれば、国民に選択肢が出て来る

飯田)現状、立憲民主党もこういう問題に対して、建設的な意見を出す方向へ変わって来ている部分があります。これから国会が始まりますが、この辺は大分変わって行きますか?

千正)泉さんが代表になってから、明らかにそういう姿勢にシフトしています。

飯田)提案型になって来ているようですが。

千正)追求型というか、「悪いことを悪い」と言うのは大事な国会の機能であり、特に野党の機能です。安倍政権時の国会の議論は悲しかった。「あなたのやっていることはおかしい」と野党が言いますよね。

飯田)指摘しますね。

千正)そうすると安倍さんは、「民主党政権のときの方が酷かったではないか」と、「安倍政権になってから、これだけ経済がよくなった」というような、お互いに「お前が悪い」という話をしていました。そうではなく、どちらが国民にとってよりいいものかという議論になって欲しいのです。

飯田)「うちはこうやる」、「いやこっちはこうやる」というように、お互いの意見が出て来てぶつかり合うというのがよい。

千正)そうです。国民の方を向いていないのですよ。お互いに「相手が悪い」という喧嘩のようになってしまう。そうではなく、サービス合戦のように変わって欲しいのです。そうすると、国民の選択肢が出て来ますから。

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