東証再編で気になる投資家への影響 ~プライム市場に1841社

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月12日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。東京証券取引所が4月に実施する市場再編に伴う新区分で、実質最上位のプライム市場に1841社が移行する選択を発表したというニュースについて解説した。

東証再編で気になる投資家への影響 ~プライム市場に1841社

東証再編 「上場会社による新市場区分の選択結果」を公表。表示が新しくなる「チェッカー」(市場区分公表イメージ)=2022年1月11日午後、東京都中央区の東京証券取引所 写真提供:産経新聞社

東証、プライム市場に1841社

東京証券取引所は1月11日、4月4日に実施する株式市場再編後の全上場企業の所属先を公表し、実質最上位のプライムには1841社が上場することがわかった。東証1部のうち8割強が移行し、プライム以外に移る企業は2割弱に留まった。

飯田)上場基準を厳しくして、新陳代謝を促す狙いがあると言われていますが。

東証の再編は会社の組織変更と同じ

高橋)「言われている」ということですね。これは会社の組織変更と一緒です。

飯田)会社の組織変更と一緒。

高橋)経緯を辿ると簡単なのだけれど、昔は東証には1部と2部があり、1部が上で、2部がその予備軍でした。他にもジャスダックとマザーズがあって、ジャスダックはもともと日本証券業協会という、全然違うところがやっていたのです。

飯田)日本証券業協会が。

高橋)そしてマザーズと大阪のヘラクレスがあって、ヘラクレスは大阪の取引所の話だった。この2つは要するに新興企業、ベンチャーなのです。それが2つずつあるのもいかがなものか、ということで大阪証券取引所がベンチャー系を全部合併したのです。

飯田)そうなのですね。

高橋)しかし、大阪の取引所と東京証券取引所が合併したために、すべて一緒になってしまったのです。そうすると東証1部、2部と2つあって、それにジャスダックとマザーズで4種類だったのだけれど、ジャスダックとマザーズは同じようなベンチャー系だから、それを合わせたというだけです。名前が同じだと格好悪いから、「プライム」、「スタンダード」、「グロース」と名前を変えたのです。

4つあったものを3つに再編 ~投資家への影響はない

飯田)もともとは、ベンチャー企業向けの市場が複数あったものの統合から始まったのですか?

高橋)話が始まって、それが全部東証に集まっているから、東証のなかでもう1度、東証1部、2部、ベンチャーに分けようというだけのことです。

飯田)なるほど。

高橋)その入れ替えは面白いのだけれど、あまり関係ないのではないでしょうか。それで株価が上がるわけでもないですから。

飯田)あくまでもきっかけで、いままで1部にいる企業を入れ替えるには、ちょうどいいタイミングでもあったということですか?

高橋)そうですね。でも入れ替えはいつでもある話だから、関係がないと言えば関係ないですよね。世界的に考えれば、普通の企業とベンチャー企業の2種類くらいです。日本は4つもあって、わかりにくかったから、4つを3つに直したということです。2つにした方がもっとわかりやすいと思いますけれど。

飯田)投資家にとっての影響は、それほど大きくはないのですか?

高橋)企業を見ているから関係ありません。入れ替え制によって投資案内が変わるのであれば別ですが、普通は企業を見てやっているから関係ありません。

飯田)インデックスのような指数連動型の方針などは、少し変わりますか?

高橋)すぐには変わりませんが、これから変わって行くかも知れません。急に変えてしまったら混乱するだけですから。

飯田)日経平均株価などが出ていますが、225社だから、この1841社から考えると一部という感じになりますね。

高橋)もちろんそうです。どこの取引所の指標も代表銘柄というだけなのです。全体を表すのはトピックスというものがあるから、そちらでやります。

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