1980年代女子プロレスで悪役として名を馳せた“ダンプ松本”の下積みドラマを描いた漫画『ダンプ・ザ・ヒール』の魅力

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3月6日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、原秀則による漫画『ダンプ・ザ・ヒール』のおすすめポイント3つを紹介した。

1980年代女子プロレスで悪役として名を馳せた“ダンプ松本”の下積みドラマを描いた漫画『ダンプ・ザ・ヒール』の魅力

番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『ダンプ・ザ・ヒール』をピックアップ。この漫画は、1980年代に女子プロレスで悪役として活躍したダンプ松本を主役とした物語となっている。

今回吉田は、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「壮絶いじめ漫画」。ダンプ松本さんって、(本名は)松本香さんっていうんですよ。(最初は)まだ全然キャラクターがついてなかったんだけど、キャラクターがついてからは、(ロックバンドの)KISSみたいな。顔を白塗りにして、頭に“殺”とか文字で書いちゃったりするみたいな。そんなメイクの悪役として、ダンプ松本さんはブレイクするんですけど。“松本香”さんっていうのはまだ練習生だったりするから、まだ役もついてないじゃない?もう先輩とかにめちゃくちゃいじめられてます。だけど、挫けそうになってるけど挫けてない。この作品で一番辛いなと思うのが、こういう作品っていい人が出てくるじゃない?いい人が……1回出てくるんだけど、1巻の途中では辛い(展開がある)。80年代の女子プロレスの世界って、人類史上一番厳しかったと言ってもおかしくないかもしれない世界ではあります。という、1980年代の、ダンプ松本さんの自伝とかに出てくるシーンが漫画化されてます。

CUBERS・末吉9太郎(パートナー):そうなんですね。

吉田:おすすめポイントその2は「何でも描ける原秀則」。これは実は、作者が原秀則さんっていう大ベテラン漫画家さんなんですよ。僕が受験生のときに読んでびっくりした作品の中に、原秀則さんの『冬物語』っていう漫画があるんですが。大体主人公ってキラキラした存在が多かったけど、原秀則が描いてたのが、浪人生の漫画なの。なかなかないでしょ?ほかにも野球漫画描いたりとか、物凄いオシャレで台湾とかでトレンディドラマになった作品の原作を描いてたりとか、人情ものも描けるし、何でも描ける原秀則さんが今描いてるのが『ダンプ・ザ・ヒール』なんです。

末吉:すごい!

吉田:おすすめポイントその3は「最後はいい話のはず」。(漫画では)こんなに辛いんだけど、現実のダンプ松本さんは、もう61歳ぐらいなのかな?もう当然引退してるじゃないですか。もうね、すっごいいい人。自分たちが悪役やってるときに、ダンプさんがトップでやってた『極悪同盟』の、内部のルール知ってます?“悪口禁止”(笑)めっちゃいい人なのよ。だから絶対いい話になるはずなのよ、この後。

ダンプ松本の凄絶な下積み時代を描いた作品『ダンプ・ザ・ヒール』の魅力を語った吉田。この作品は『ビッグコミック』にて連載中となっており、先日コミックス1巻が発売されたばかり。詳細は、公式サイトでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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