『前科者』『ノイズ』有村架純×森田剛、藤原竜也×松山ケンイチ……人気俳優たちの熱演が光るサスペンス映画

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1035回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、1月28日公開の『前科者』と『ノイズ』をご紹介します。

映画館で観たい!『前科者』 ~消せない過去と向き合い、未来に寄り添い続ける……

犯罪や非行に陥った人の更生に寄り添い、社会復帰を助けることを務めとしている「保護司」という存在をご存知でしょうか。彼らは非常勤の国家公務員でありながら、給与を受けることはなく、あくまでボランティアとして職務に励んでいます。

そんな保護司の奮闘する姿を描いた同名人気コミックが、実力派キャスト出演によって完全実写化されました。

2021年11月にWOWOWで放送されたドラマ版の“その後”を描いた、映画『前科者』。原作にはない、オリジナルストーリーが繰り広げられます。

『前科者』

『前科者』

『前科者』のあらすじ

コンビニ勤務と保護司。ふたつの仕事を掛け持ちしている阿川佳代、28歳。保護司を始めて3年になる佳代は、仕事にやりがいを感じながら、さまざまな“前科者”のために日々、奔走していた。

彼女が担当しているのは、殺人を犯した工藤誠という男。物静かな工藤は順調な更生生活を送っており、佳代も彼が社会人として自立する日を楽しみにしていた。

ところが工藤は、保護観察終了を目前に忽然と姿を消してしまう。そんな折、連続殺人事件が発生。捜査線上に、工藤が容疑者として浮かび上がり、再び警察に追われる身となってしまい……。

『前科者』

『前科者』

『前科者』のみどころ

主人公の阿川佳代役は、『花束みたいな恋をした』での好演が記憶に新しい有村架純。コンビニでアルバイトをしながら“保護司”という仕事に就く、不器用で真っ直ぐな女性を瑞々しく演じています。

そして佳代のもとで社会復帰を目指す工藤誠役には、本作が約6年ぶりの映画出演となる森田剛。犯罪を犯した過去を乗り越えようと懸命に生きる姿を体現した、その魂を揺さぶる演技は必見です。

共演には磯村勇斗、若葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河、北村有起哉、宇野祥平、リリー・フランキー、木村多江など、豪華なメンバーが集結。個性と個性がぶつかり合う競演で、人間ドラマにより一層の重厚感をもたらしています。

『前科者』

『前科者』

罪を犯した者に寄り添う保護司の闇と光を映し出すと同時に、連続殺人事件を絡めた展開は実にスリリング。その一方で、登場人物それぞれが持つ正義や信念が交錯し、「善悪とは何か?」と、観る者に静かに問いかけて来ます。

とても重苦しいテーマを内包させながらも、観終わったあとには人の温もりや優しさが伝わる感動作です。

ちなみに、ドラマ版は現在、Amazon Prime Videoで見逃し配信中。ご興味があれば、こちらも是非。

『ノイズ』

『ノイズ』

コチラも映画館で観たい!『ノイズ』 ~島のなかで、死体を隠し通せるか!?

『デスノート』シリーズの藤原竜也と松山ケンイチが、15年ぶりに共演。いまや日本映画界を背負う実力派俳優となった2人を主演に迎えた、新感覚サスペンス。

離島で平穏に暮らす青年たちが犯してしまった殺人が、彼らだけでなく、すべての島民の運命をも狂わせる。最後の最後まで“読めない”ストーリー展開に、ハラハラが止まらない1作。

『前科者』

『前科者』

『前科者』

2022年1月28日(金)から全国ロードショー
出演:有村架純、磯村勇斗、若葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河、北村有起哉、宇野祥平、リリー・フランキー、木村多江、森田剛
監督・脚本・編集:岸善幸
音楽:岩代太郎
原作:香川まさひと・月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
配給:日活・WOWOW
(C)2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
公式サイト https://zenkamono-movie.jp/

『ノイズ』

『ノイズ』

『ノイズ』

2022年1月28日(金)から全国ロードショー
出演:藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、黒木華、伊藤歩、渡辺大知、酒向芳、迫田孝也、鶴田真由、波岡一喜、菜葉菜、寺島進、余貴美子、柄本明、永瀬正敏
原作:筒井哲也「ノイズ【noise】」(集英社 ヤングジャンプ コミックス GJ刊)
監督:廣木隆一
脚本:片岡翔
音楽:大友良英
企画・プロデューサー:北島直明
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)筒井哲也/集英社 (C)2022映画「ノイズ」製作委員会
公式サイト https://wwws.warnerbros.co.jp/noisemoviejp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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