黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」に株式会社ベアーズ取締役副社長の高橋ゆきが出演。「ベアーズ」サポートするベアーズレディについて語った。

株式会社ベアーズ取締役副社長　高橋ゆき

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。2月14日（月）～2月18日（金）のゲストは株式会社ベアーズ取締役副社長の高橋ゆき。3日目は、ベアーズレディについて---

黒木）家事の代行に止まらず、さまざまな暮らしの困りごとをサポートされている株式会社ベアーズですけれども、現在、ベアーズレディは全国で58,000人の方が登録していらっしゃるということです。外国人の方の雇用もなさっているそうですね。

高橋）5年ほど前に国家戦略特区というものが可決されまして、ベアーズの場合はフィリピンから200名弱の方々が正社員雇用として所属しています。日本人の皆さんも20代から上は87歳組まで多くおります。

黒木）87歳の方も。

高橋）創業時から、「55歳以上の人の雇用に優しいベアーズになりたい」と心がけてまいりました。おかげさまで現在、六割以上はその年代の人たちが占めています。経験豊かな方は人生のつらさや苦しみがわかりますし、共感力が高いではないですか。

黒木）そうですね。

高橋）決して「共感します」などとは言いませんが、そういうことが家事をやっている所作や仕草に出ると思うのです。お客様も「この人はただ作業しに来ているだけではなく、温かい」、「私と似ているかも」、「いつも理解してくれている」などと感じていただけることが大事だと思います。人生の経験を他人のために役立てられる仕事なので、55歳以上の人も頼もしく活躍してくれています。

黒木）頼もしいですよね。

高橋）同年代だと、お互い気を使うから、お母さんぐらいの年齢の人がいいということもあります。

黒木）わかります。

高橋）逆のパターンもあって、妹位の歳の人の方がお願いしやすいということもあります。あとは故郷が山形なら、山形の近く出身の人がいいと言う方もいらっしゃいます。お料理の味付けに違いが感じられるというようなことも聞きます。

黒木）そういうこともあるでしょうね。

高橋）ワンちゃんがいる家に、犬が苦手なスタッフが行くと、みんな不幸で困りますよね。何よりも嫌なのはきっと犬だと思います。「この人、ニコニコしているけど、本当は私のこと苦手」と。だから犬がいらっしゃるところは犬好きなスタッフにお願いしています。

黒木）ニーズに合わせて、

高橋）そうです。人生の経験と共感力をお互いにマッチングできたらいいなと思います。

黒木）会社には研修制度や昇格制度があるとのことで、スタッフたちのやりがいも考えて経営していらっしゃるのだと思います。

高橋）お客様へ感動あるサービスを届けるためには、スタッフさんがすべてだと思っています。誰かのために、「私の命」という名の時間を投下して喜んでもらいたい。そのような純真な心を持っている方々に、ぜひベアーズに来ていただいて、その純真な心をお互いに伝播し合って欲しいですね。

黒木）なるほど。

高橋）いまはコロナ禍で集うことが叶わないのですが、これまでは年に1回、「愛と感謝の祭典」ということで、スタッフさんたちをねぎらったり、スタッフさんたちが喜んでくれる時間をプロデュースさせていただいています。

黒木）愛と感謝の祭典。

高橋）スタッフさんには、そこで「無二の友達をつくってくださいね」とお伝えします。そうすると、報酬は3番目ぐらいになるのですね。ペアーズレディの皆さんに「なぜ、うちの仕事を続けているの？」と聞くと、大体1つ目が「この年になって友達ができたのよ」という答えです。2つ目は、「この年になって成長させてもらって、新しいことを学べて、自信がついたわ」と。3つ目が「そして稼げるじゃない」という感じです。