「リスペクトが半端ない」 漫画をテーマにしたリアリティ溢れる漫画『これ描いて死ね』の魅力

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5月15日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、とよ田みのるによる漫画『これ描いて死ね』のおすすめポイント3つを紹介した。

「リスペクトが半端ない」 漫画をテーマにしたリアリティ溢れる漫画『これ描いて死ね』の魅力

番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーで、今回は『これ描いて死ね』をピックアップ。この作品は、伊豆王島に住む漫画を読むのが大好きな高校1年生・安海相が、あるとき漫画を描き始めるところからストーリーが始まる。

今回吉田は、ゲストにアイドルの根本凪を迎え、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「“漫画家’s漫画”にハズレなし」。漫画家さんが漫画の物語を描くと取材がめちゃくちゃよく出来てるので、絶対面白いわけですよ。今回も、“伊豆王島”っていうタイトルになってるんですけども、これって多分伊豆大島なんですよ。僕も今回初めて知ったんですけど、とよ田みのる先生って、伊豆大島出身らしいんです。自分が地元にいて、漫画をどういう風に眺めていたかみたいなことが、絶対投影されてると思う。伊豆王島からフェリーに乗って(同人誌即売会の)『COMITIA』に参加するシーンとか出てくるんですよ。で、自分の憧れの先生のブースに行ったら、それがなんと学校の担任の先生だったっていう。この“漫画家’s漫画”じゃないと描けない、妙なリアリティすごいと思いません?

根本:すごいですね!

吉田:おすすめポイントその2は「漫画へのリスペクトが無意識のうちに半端ない」。とよ田みのるさんっていうのは元々、漫画自体が大好きっていうのが今までの作品でもよく分かるんですよ。大好きがゆえに、満を持して今回、“漫画家’s漫画”を描いてるんですね。そしたら作品の中に、“例えばこんな漫画が好き”みたいなのが出てくるんですよ。そこに出てくるのが、『うしおととら』の藤田和日郎先生とかだったりするんです。キャラクターが、漫画の中で漫画を読んでる中で、藤田和日郎先生の最新作の「『双亡亭壊すべし』やべー!」みたいなこと言ってるんですよ。このディティールの細かさ。で、さっき『COMITIA』って言ったじゃないですか。伊豆大島はわざわざ伊豆王島に変えてるんですけど、『COMITIA』はそのまま使いたかったので、『COMITIA』の許可取って『COMITIA』って言ってるんですって。この辺のリスペクトがすごい。

根本:漫画を広めたいとか、そういう意志も伝わってきますね。

吉田:おすすめポイントその3は「突き詰め漫画家・とよ田みのるの突き詰めが見られること間違いなし」。僕、とよ田みのるさんすごい好きで、単行本全部持ってるんですけど。元々は『ラブロマ』っていう漫画で、「何でラブコメって公開恋愛あまり描かないの?」みたいなところを突き詰め切って描いて。みんなが知ってるのは『金剛寺さんは面倒臭い』って漫画だと思うんですけど、「ハッピーエンドである」って1コマ目で宣言して、そこ(完結の間)まで不幸とかをいっぱい描いたっていう。これが今回、「漫画」という一番好きなものでスタートしてるんです。

漫画『これ描いて死ね』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は『ゲッサン』にて連載中で、現在コミックス第1巻が発売中。詳細は、公式サイトでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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