『マンガ大賞2022』で大賞に輝いた作品『ダーウィン事変』の魅力 人間とチンパンジーから生まれた“ヒューマンジー”の全く新しいヒーロー像に注目

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4月24日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、うめざわしゅんによる漫画『ダーウィン事変』のおすすめポイント3つを紹介した。

『マンガ大賞2022』で大賞に輝いた作品『ダーウィン事変』の魅力 人間とチンパンジーから生まれた“ヒューマンジー”の全く新しいヒーロー像に注目

番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『ダーウィン事変』をピックアップ。この作品は、人間の父とチンパンジーの母から生まれた“ヒューマンジー”の少年・チャーリーを中心とした物語で、そうした存在が本当にいた場合の世界を描いた、超リアルポリティカルサイエンスフィクションとなっている。

今回吉田は、タレント・歌手のでか美ちゃんとバーチャルシンガーソングライターの夢追翔をゲストに迎え、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「超新しいヒーロー像」。チャーリーは、いろんな面で大活躍するんですけど。ほかの種とほかの種が組み合わさると、例えばラバとかって、ロバよりも強くて馬より賢かったりするんですよ。そういうのと同じで、チンパンジーと人間のハイブリッドのチャーリーは、人間よりもはるかに運動能力が高いんです。人間って、いろんな感情とかに邪魔されるじゃないですか。(チャーリーは)自分が人間じゃないっていうのは理解していて、でも理性とか知性とかはあるんですよ。そうすると、チャーリーが問いかけてくる問いかけっていうのは、物凄い能力がある人が考えた「確かにそうかも……」みたいな恐ろしいことなんですよ。例えば1話に出てくる、チャーリーに意地悪する悪い奴とかいるわけですよ。そいつに「もし病原菌にまみれたネズミがお前のところに来たらどうするんだよ」みたいに言われたときに、(チャーリーが)「そしたら躊躇なく撃ち殺すけど」みたいに言って、悪い奴が「だから動物はさ……」みたいに言うんですけど。その後、「でも病原菌にまみれて向かってきたら、僕は君でも撃ち殺すけど」みたいなこと言うわけですよ。論理的に考えればその通りなんですよ。だけど、周りにちょっとでも危ない人がいたら、そのスーパーパワーで次々と人を助けたりしてるんですよ。ヒーロー像が新しいの。

でか美:確かに!

吉田:おすすめポイントその2は「エンタテインメントとして“思想”が出てくる」。人間と動物が実は同列でもおかしくないんじゃない?っていう思想って、思想の最先端中の最先端には、あるにはあるんですよ。でもエンタメにはなってないじゃないですか。人間と動物が平等かもしれないって言われても、違うでしょってみんな思っちゃうけど、このチャーリーがいることによって、それはもしかしたらあり得るかもっていう風になっていくんですよ。そこに、チャーリーの存在を上手く使って、動物と人間が同じ権利の世界を作ろうとする、ちょっとやばいテロ集団とかが出てくるんですよ。思想だけ聞いてるとピンとこないんだけど、ドラマとして読んでるから「こういうことあるかも!」みたいな感じになってくるんですよ。

一同:うんうん。

吉田:おすすめポイントその3は「(最新巻の)4巻が一番面白い」。3巻が(『マンガ大賞2022』で)マンガ大賞とった作品なんだけど、4巻すごいです!チャーリーが人間のことをどう感じるのとか、その後チャーリーに対抗するにはどうしたらいいか?とか。ネタバレになるので言えないですけど、4巻にはそういうのが次々と出てくるんですよ。

“ヒューマンジー”という新しいヒーローが活躍する物語『ダーウィン事変』の魅力を語った吉田。この作品の第1話は、ネット上で全て読むことができるという。詳細は、公式サイトでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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