「国産初の電気洗濯機」は、いつごろ発売されたの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。5月17日放送分のテーマは「日本の洗濯機の歴史」です。
大正時代の終わりごろ、海外から日本に電気洗濯機が輸入されるようになります。1930年(昭和5年)には「芝浦製作所」(現・東芝)から、国産第1号となる電気洗濯機が登場します。
値段は約370円。当時、銀行員の初任給は約70円の時代であり、5ヵ月分以上の価格です。そのため、画期的な商品ではあったものの、庶民にとっては高嶺の花でした。その後も多くの家庭では、タライと洗濯板で手洗いする状況が続きます。
そんな主婦の洗濯事情を見ていたのが、「三洋電機」創業者・井植歳男です。「5人家族なら1日の洗濯物は2キロ。3年で2トンになる。動物園のゾウ1頭の重さだ。日本の奥さん方を洗濯の重労働から解放して喜んでもらおう」と、新たな洗濯機の開発に乗り出します。
ついに1953年、従来の洗濯機のほぼ半分の値段である、2万8500円の洗濯機を発売。洗濯時間が短い、汚れ落ちがいい、使う電力も少ない……さらに形が角型のため、ムダな設置スペースを取らないとされ、爆発的な売り上げを記録したそうです。
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