元内閣官房副長官で慶應義塾大学教授の松井孝治が9月12日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。9月8日に逝去されたエリザベス女王について解説した。
エリザベス女王が逝去
飯田)日本では9月9日、金曜の早朝に一報が入ってきたエリザベス2世女王陛下の崩御についてですが、前々日に新しいイギリス首相のリズ・トラス氏と会っていて、その写真も出ています。
松井)あれだけの高齢で、安らかに眠られたという話を伺い、直前には新首相の任命をされている。日本で言うと国事行為の筆頭のようなことをなさって安らかに逝去されたのだから、すごいことだと思います。
飯田)議会制民主主義、そして立憲君主制の1つの形をつくり上げた国でもあり、70年にわたって女王としてお仕事をされていらっしゃった。その功績についてはどうご覧になりますか?
松井)イギリスという国は国力が一時的に低下したけれど、1990年代末くらいから、いろいろな改革もあり、再び存在感を示してきた。私たちはいつも学生にイギリスのプライムミニスターズクエスチョンズを見せるのですが、民主主義としての土台がしっかりしているし、王室があるということの安定感の下で、若干変質しつつはありますが、2大政党が凌ぎを削る。それを支えてこられたという意味では、本当に歴史に残る存在だと思います。
中学3年生のときに京都へ訪問されたエリザベス女王をお迎えに沿道へ
松井)私が中3のときにエリザベス女王が京都に来られて、御池通りの沿道まで行った覚えがあります。昭和天皇の行幸啓に立ち会ったことがありますが、そのときの国民の声援と同じように、他国の元首でありながら声が上がっていました。その1975年当時で、既に京都市民が沿道に出て手を振るようなレジェンドでした。そのときはオープンカーではなく、普通のご移動でしたけれども。
飯田)東京ではオープンカーでパレードを行いました。しかも公安当局が反対したけれど、殺されるのであればそれはそれだとして、やり通したという話です。
松井)公人としての気構えが違いますよね。
飯田)国葬は9月19日に行われるということです。
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