数量政策学者の高橋洋一が9月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で3回目の逮捕となった高橋治之・組織委員会元理事について解説した。
高橋治之東京五輪元理事、3回目の逮捕
東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で東京地検特捜部は9月27日、広告大手「大広」側から約1500万円の賄賂を受け取ったとして、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)を受託収賄容疑で逮捕した。逮捕は3回目となる。
飯田)立件された贈賄側の企業は「AOKIホールディングス」と「KADOKAWA」に続いて3社目です。
高橋)もらった方が認めていないので、もう少し広がりそうな気がします。地検は何を狙っているのでしょうか。すべて同じような案件です。
飯田)オリンピックに関しても、スポンサー契約を仲介できるように便宜を図った見返りというもの。スポンサーとして公式グッズなどが絡んでくるということです。
高橋)素朴な疑問ですが、高橋治之さんはなぜ理事になったのか。普通ならば、このような仕事をしている人は理事にならないでしょう。高橋治之さんは、「イ・アイ・イ・インターナショナル(EIE)」の高橋治則さんのお兄さんです。
オリンピックではなく、通常のスポーツイベントならば違法にならない
飯田)今回の逮捕もそうですが、一連の事件において、高橋氏は大会組織委員会の理事で「みなし公務員」であると。
高橋)それだけなのです。大会組織委員会の理事でなかったら、全然関係ありません。
飯田)オリンピックではないスポーツイベントで同じことをやったのならば……。
高橋)まったく問題ないです。たぶん、民間の方は贈収賄の感覚がわからないと思います。普通のビジネスをしているつもりで、「なぜこれが違反なの?」というところがあるかも知れません。私の知っている人でも、みなし公務員になって「説明を受けたけれどわからなかった」と言っていました。
飯田)一通り説明を受けても。
高橋)「普通にやっている話でしょう」と。
民間にはわかりにくい合法と違法の違い
飯田)「これをやったらアウト」、「これをやったらセーフ」という線引きは、なかなか体に染み込まないと難しい。
高橋)できないと思います。
飯田)判断できない。
高橋)もし、飯田さんが誰かからネタが欲しければ、「少し奢って教えてもらおう」ということがありませんか?
飯田)民間同士であれば持ちつ持たれつなので、「今回は俺が払うよ、次回は頼む」という話ですが、公務員の人と飲みにいくと、確実に割り勘になりますよね。
高橋)公務員の人はわかっているからです。
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