数量政策学者の高橋洋一が10月12日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。大幅に緩和された入国制限について解説した。
水際対策が大幅緩和 ~入国上限撤廃、個人旅行も解禁
新型コロナウイルスの水際対策が10月11日から大幅に緩和された。入国者数の上限が撤廃され、個人の外国人旅行客の入国も解禁されるなど、制限はほぼコロナ禍前の状態に戻ることになる。
飯田)まずは11日の観光立国推進閣僚会議のあとに発せられた、岸田文雄総理の発言です。
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他の国の政策を真似るのが簡単なやり方
飯田)インバウンド(訪日客)と呼ばれる外国人観光客を誘致するということですが、いかがですか?
高橋)他の国と比べれば、遅いくらいでしょう。この手の話は政策を考えるにあたって、よくわからないときは、他の国を真似すれば簡単なのです。
飯田)他の国を真似する。
高橋)国際的な動きも似ているわけだから、真似をするのが簡単なやり方なのです。でも、岸田総理はそういうことをあまりしない人ですね。
飯田)以前、高橋さんがおっしゃっていた、海を渡って……。
高橋)海を渡って、川をのぼれ。要するに海を渡るというのは、国際間として似たようなことを行うのです。金融政策などはまったくそうです。何でもそうですが、他の国と一緒にやっていたら為替が動かないから。同じようにやるのです。
飯田)川をのぼるというのは?
高橋)歴史を遡る。簡単なことです。歴史を遡って海外の例を見て、政策を決めるのです。いちばん簡単なやり方です。
飯田)特にコロナ禍において、水際対策は各国やっていることです。
高橋)状況は似ているので、「交流の多い国を真似る」ということは1つの手なのですが、その発想はないのでしょうか。
円安もインバウンド客を後押し
飯田)インバウンド(訪日客)での消費は、2019年には5~6兆円に迫る勢いだった。
高橋)正直に言えば、それほど大きくはありません。
飯田)国内総生産(GDP)で言うと。
高橋)たいした話ではありません。ただ、ないよりもあった方がいいでしょう。特に観光業界からすれば。
飯田)コロナ禍の影響を強く受けましたからね。
高橋)「日本に来たい」という海外の人も多くいました。「久しぶりに日本に来られた」と喜んでいる人がたくさんいるようです。
飯田)そこに円安の影響もある。
高橋)海外の人からすれば「行きたい」と思うでしょう。
飯田)ドル換算で、「このホテルにこの値段で泊まれるのか」というような。
高橋)海外の人はドルですからね。
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