インバウンド客を誘致するためには「他国の政策を真似るべき」 高橋洋一が指摘

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数量政策学者の高橋洋一が10月12日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。大幅に緩和された入国制限について解説した。

インバウンド客を誘致するためには「他国の政策を真似るべき」 高橋洋一が指摘

国際線到着ロビーではウェルカムイベントが行われ、自治体職員が出迎え記念品を手渡した=2022年10月11日午前10時19分、関西国際空港 写真提供:産経新聞社

水際対策が大幅緩和 ~入国上限撤廃、個人旅行も解禁

新型コロナウイルスの水際対策が10月11日から大幅に緩和された。入国者数の上限が撤廃され、個人の外国人旅行客の入国も解禁されるなど、制限はほぼコロナ禍前の状態に戻ることになる。

飯田)まずは11日の観光立国推進閣僚会議のあとに発せられた、岸田文雄総理の発言です。

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岸田総理)コロナ対策の水際措置を大幅に緩和するとともに、国内では全国旅行支援がスタートしました。コロナを乗り越え地域経済を再生し、持続可能な経済社会をつくりあげるために、観光立国復活に向けて官民一丸となって観光戦略を強力に進めていってください。

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他の国の政策を真似るのが簡単なやり方

飯田)インバウンド(訪日客)と呼ばれる外国人観光客を誘致するということですが、いかがですか?

高橋)他の国と比べれば、遅いくらいでしょう。この手の話は政策を考えるにあたって、よくわからないときは、他の国を真似すれば簡単なのです。

飯田)他の国を真似する。

高橋)国際的な動きも似ているわけだから、真似をするのが簡単なやり方なのです。でも、岸田総理はそういうことをあまりしない人ですね。

飯田)以前、高橋さんがおっしゃっていた、海を渡って……。

高橋)海を渡って、川をのぼれ。要するに海を渡るというのは、国際間として似たようなことを行うのです。金融政策などはまったくそうです。何でもそうですが、他の国と一緒にやっていたら為替が動かないから。同じようにやるのです。

飯田)川をのぼるというのは?

高橋)歴史を遡る。簡単なことです。歴史を遡って海外の例を見て、政策を決めるのです。いちばん簡単なやり方です。

飯田)特にコロナ禍において、水際対策は各国やっていることです。

高橋)状況は似ているので、「交流の多い国を真似る」ということは1つの手なのですが、その発想はないのでしょうか。

円安もインバウンド客を後押し

飯田)インバウンド(訪日客)での消費は、2019年には5~6兆円に迫る勢いだった。

高橋)正直に言えば、それほど大きくはありません。

飯田)国内総生産(GDP)で言うと。

高橋)たいした話ではありません。ただ、ないよりもあった方がいいでしょう。特に観光業界からすれば。

飯田)コロナ禍の影響を強く受けましたからね。

高橋)「日本に来たい」という海外の人も多くいました。「久しぶりに日本に来られた」と喜んでいる人がたくさんいるようです。

飯田)そこに円安の影響もある。

高橋)海外の人からすれば「行きたい」と思うでしょう。

飯田)ドル換算で、「このホテルにこの値段で泊まれるのか」というような。

高橋)海外の人はドルですからね。

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