昭和の時代、「ファンシーケース」はなぜヒット商品になったのか
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。10月20日放送分のテーマは「ファンシーケース」です。
「ファンシーケース」とは、ビニール製の衣装ケースです。スチール製のパイプとビニールカバーを組み立てるだけ、という手軽さが人気でした。
洋服を掛けられるためシワにならない利点や、ジッパーで開け閉めができ、埃が入らない・中身が見えないなどの点からヒット商品となりました。
ファンシーケースは1963年(昭和38年)に「村田合同」が開発したとされています。その後、他メーカーからも同じ機能を持った製品が、「キングロッカー」など別の名前で販売されました。
特に昭和の時代、自分の部屋ができたときに「これからは自分の服を自分で管理しなさい」と、ファンシーケースを与えられた子どもたちも多かったのだとか。
当時は「ファンシーケース=花柄」のイメージがあり、部屋に置くのを嫌がった男の子もいたそうです。そこで、男性を意識したデザインの商品も次々に誕生しました。
ちなみに、洋服を掛けすぎてファンシーケースのパイプがだんだん歪んでくるというのは、当時の「ファンシーケースあるある」だそうです。その後は機能性・耐久性がアップしたさまざまなタイプが登場しています。
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