人はなぜ、信仰のためにお金を貢ぐのか 「献金は気持ちがいい」宗教学者が心理を解説

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宗教学者で作家の島田裕巳氏が11月2日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。人が信仰のためにお金を貢ぐ心理について、「献金は気持ちがいい」と理由を解説した。

※イメージ

辛坊)オウム真理教による事件をめぐり、元教祖の麻原彰晃元死刑囚(平成30年7月に死刑執行)が逮捕された後も教団に残っていた熱心な信者を脱会させようと、私は必死に口説いた経験があります。しかし、その信者は精神的にも全く動じませんでした。なぜだと思いますか。

嶋田)教団によって、脱会の勧めを聞く信者と、聞かない信者がいると思います。

辛坊)どういうことですか。

島田)オウム真理教の場合、修行をしているので、その修行体験で神秘的なものを体験したり見たりすると、それを否定できないんです。ですから、そうした信者は教団から抜けないんですよ。むしろ、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のように教義のようなものを信じている人の場合には、教義が間違っていると思えば脱会する傾向にあると思います。

辛坊)ということは、オウム真理教より旧統一教会の信者のほうが脱会させやすいかもしれないということですか。

島田)そうですね。

辛坊)なるほど。それにしても、宗教をあんまり信じていない私などからすると、「なぜ信じてしまうのか」と素朴に思うのですが、どのように理解すればよいのでしょうか。

島田)その信者が本当に信じ切っているかどうかは、他人からではなかなか分かりません。やはり、なんとなく流れの中で、はまってしまうという人は多いのではないでしょうか。そこから献金へとつながっていくわけです。そもそも、人は不思議なお金の使い方をしがちですからね。

辛坊)まあ、そうですね。

島田)献金というのは気持ちがいいんですよ。例えば1000万円を献金したとすると、すごいことを自分でしたと思えるし、周囲の人からもそういうふうに見られるじゃないですか。そうすると、高級自動車を買うよりも、そちらのほうが尊いということになってしまうわけです。

辛坊)なるほど。心理状態としては、買い物依存のような人と似ていますね。

島田)はい。人間の中には、そうやってドーパミンなどの心地よさを生む神経伝達物質が出てくる機能があるのでしょうね。要するに、お金を使うことが、人間は最も大きな快楽なのだと思いますよ。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

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辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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