人にとっての「故郷」とは―  故郷に帰りたい男と 故郷に帰りたくない男、2人を結びつける風鈴の物語

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ニッポン放送で、令和4年度文化庁芸術祭参加作品 ラジオドラマ「ふるさとの音は風にのって」が11月20日(日)に放送される。

人にとっての「故郷」とは―  故郷に帰りたい男と 故郷に帰りたくない男、2人を結びつける風鈴の物語

三浦宏規

令和4年度文化庁芸術祭参加作品 ラジオドラマ「ふるさとの音は風にのって」

見習い江戸風鈴職人の響太と日本在住でアマチュアピアニストとして活動するシリア難民のアリーが、一つの音を探し求めながら、互いに言葉を交わし自分にとっての「故郷」について考える物語。

人間にとっての「故郷」とは―。
ドラマを通して、故郷や原風景が人々の心にどう影響を与えるのか、平和への願いを込めながら描く。

主演の響太役を演じる三浦宏規は以下のコメントを寄せた。

故郷の音を覚えていますか?
とても温かい素敵な作品に出会うことができました。
ラジオドラマは僕にとって初挑戦です。
この作品の魅力をお届けできるよう精一杯努めたいと思います。
三重弁も炸裂します。

ラジオドラマ「ふるさとの音は風にのって」は11月20日(日)26時30分~27時30分に放送される。

あらすじ

ある日、見習い江戸風鈴職人・響太のお店を訪ねて来た、日本在住でアマチュアピアニストとして活動するシリア難民のアリー。
アリーは子供の頃に聴いた日本の風鈴の音が忘れられないと話し、響太にその風鈴をもう一度聴きたいと相談する。
江戸風鈴の音を聴かせても、首を縦に振らないアリー。アリーが覚えているは、「音」のみで、他に記憶がないため、早急な正解が出せなかった。響太は何かの縁を感じ、この「風鈴探し」を買って出る。

いつか故郷に帰りたいと想いながら、東京での生活受け入れて生きるアリーと、ある事情で故郷を捨て、東京での生活を選んだ響太。それぞれ立場の違う2人が一つの音を探し求めながら、互いに言葉を交わし自分にとっての「故郷」について考え始める。

様々な工房をめぐり、2人が最後にたどり着いたのは過去に著名音楽家から愛された「明珍火箸風鈴」の音だった。風鈴の音を聴いたアリーは子供の頃の記憶を蘇らせ、遠い故郷を想いピアノ曲を演奏する。響太もまた自分の過去に向き合いその心を開くのだった。

【明珍火箸風鈴とは】
兵庫県姫路市の特産品。平安時代より戦で使用する甲冑を作っていた明珍家がやがて明治時代以降、火箸を作り、伝統の技を途絶えさせないため、52代明珍宗理が試行錯誤を重ね、昭和40年に「明珍火箸風鈴」を誕生させる。その風鈴の音はスティーヴィーワンダーやシンセサイザー奏者の冨田勲を魅了したという記録が残っているほど幻想的。

■番組タイトル:令和4年度文化庁芸術祭参加作品 ラジオドラマ「ふるさとの音は風にのって」
■放送日時:2022年11月20日(日) 26時30分~27時30分
■出演:三浦宏規 ほか
■制作:ニッポン放送

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