高齢運転者から免許証を「取り上げる」以外に国がするべきこと

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ジャーナリストの鈴木哲夫が11月25日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。高齢運転者による交通事故防止対策について解説した。

警視庁によって行われた、違反歴のある高齢者の免許更新時に必要な運転技能検査のデモンストレーションが報道陣に公開された=2022年5月10日午後、東京都品川区 写真提供:産経新聞社

高齢運転者対策

福島市で97歳の男性が運転する車が歩行者などに衝突し死傷者が出た事故に絡み、警察庁の露木康浩長官は11月24日の定例記者会見のなかで、高齢運転者による交通事故について「今後、必要な対策のあり方を検討していきたい」と述べた。高齢運転者による交通事故防止策では、改正道路交通法が2022年5月に施行された。75歳以上で一定の違反歴がある人を対象にした免許更新時の運転技能検査(実車試験)や、自動ブレーキなどを備えた「安全運転サポート車(サポカー)」に限って運転できる限定免許が導入された。

飯田)ドライブレコーダーなどの痛ましい映像が出てきています。女性をはねたあと、信号待ちの車3台に衝突しています。ブレーキをかけたのだろうか? という感じですが。

年齢で運転免許証を取り上げるだけでいいのか ~地方では車がないと生活できない

鈴木)この問題で難しいと思うのは、「高齢運転者=交通事故の可能性がある=免許はもう返納してもらいましょう」というような、年齢と短絡的に結びつけて済む話ではないのですよね。

飯田)年齢と。

鈴木)地方に行くと、高齢者でも「車がなくては生活できない」ところがたくさんあるわけです。年齢によってそういう人たちの免許を取り上げるのかというと、それはできない。

高齢者の運転に対する仕組みをつくるべき

鈴木)仕組みをつくっていかなければならないと思います。そのなかで能力をチェックする。認知機能をまず確認し、引っかかれば次、となる。でも認知機能だけではなく、運動神経が鈍ってきて足が動かないということもあります。これは技能の問題ですよね。

飯田)年齢的なことで。

鈴木)こういうものをセットで行うとかね。いまは「3年に1回」などと言っているけれど、もっと頻度を高めて、65歳以上は半年に1回やらなくてはいけないとか。シミュレーションに使う機械は国が全部補助するなど、そういうことをやりながらチェックしていく。運転免許を取り上げるだけでいいのかということです。

サポカーには国が補助を出すべき

鈴木)あとはサポカーに関してですが、日本の車メーカーには技術力があるはずです。サポカーについても、国がそれなりの補助を出すべきではないでしょうか。

飯田)国が。

鈴木)これから高齢化社会になるのですから、考え方としては、車に対する国の出費は社会保障かも知れないですよね。

飯田)社会保障。

鈴木)チェックの仕方やハードを含めて、セットで進めないといけない。

制度としてやるべきことはまだあるはず

飯田)生活必需品になっていますし、免許を取り上げたところで「一丁上がり」ではないと思います。免許がなくても乗ってしまう人は乗ってしまうのだから。

鈴木)「では代わりにバスを走らせるか」という話になると、それもいいとは思いますが、決まった時間にしかバスは来ないわけです。では現在、制度としてできる限りのことをやれているかと言うと、いま言ったように、まだやらなければいけないことはたくさんある。

飯田)サポカーも、車を止めるまでにはいきません。速度は落とすけれど、結局は自動運転になってしまうから、止められるわけではない。その辺りは何とかならないのですかね。

鈴木)あとは家族でしょうね。家族で運転について、お父さんやお母さんについて、みんなで一緒に考えることが大切です。

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