受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は千葉県市川市の「お寺のまち」行徳にある本久寺にやってきました。
目と学業の神様「日朝上人」を祀る本久寺でランパンプスが受験生のために一生懸命参拝してまいります!
――それでは早速ですが住職の永野元靖さんにお話を聞かせていただきます。
寺内:ランパンプスと申します。よろしくお願いいたします。
永野:よろしくお願います。実はですね、この前あなたたちのライブにいってきたんですよ。
小林:えー! 本当ですか? ありがとうございます。
永野:お話いただいて調べたら翌日に渋谷でライブやるっていうからチケット取って伺いました。若い女の子ばかりで場違いで申し訳なかったけれど(笑)。
小林:アホみたいな企画をやってた日だ。お恥ずかしい(笑)。でも嬉しいです!
永野:学問の神様を祀ってますので、勉強がてらで。
寺内:さすがです! 素晴らしい。
小林:さて、さっそくですが本久寺は「学業」と「目」の神様を祀っていると聞いたんですけれども、御由緒をお聞かせいただけますか?
永野:本久寺は室町末期に創建されたお寺で、今年で創建450年の日蓮宗のお寺になります。本堂に開祖であられる日蓮上人の仏像があるのですが、その仏像を「目の神様」である日朝上人が今から550年前に掘られたと言われております。そういうことから本久寺は「眼病・学業」の寺として信仰を集めております。日朝上人というのは、日蓮宗の大元、山梨県身延山「久遠寺」の11代目のご住職だった方で、若くしてご住職になられて、今の日蓮宗の基礎を築いてくれた方ですね。日蓮上人のお手紙やらを、全部まとめていただいた学問の神様でもあります。様々なことにご尽力していただいたんですけど、晩年それが祟って目が見えなくなってしまったのです。目が見えなくてもお経を唱え続けているうちに、不思議とまた目が見えるようになったと言われています。
寺内:びっくり! 見えなくなった目が見えるようになったんだ。やっぱり「目を良くしたい」って方が来られたりするんですか?
永野:この時期は学生さんが多くなりますけど、眼病の方は一年通して多く来られますね。
小林:そういえば、来る時に感じたのですが、この辺は寺がめちゃくちゃ多くないですか?
永野:行徳は寺町なんですよ。「家千軒寺百軒」と言われるぐらいでお寺が多いんです。少し先に中山法華経寺という大きなお寺があるんです。そこに昔からお坊さんが集まってたんです。大きなお寺で修行してるお坊さんが自分でお寺を持ちたくなると、その本山の周りに建てていくんです。
寺内:確かに今とは交通の便が違うから総本山に近いほうがいいですもんね。
永野:本久寺が市川市の一番端の日蓮宗の寺院なんですが、不思議なことに、日蓮宗、他宗、日蓮宗と他の宗派の寺を挟んで日蓮宗の寺が立ち並んでいます。理由は定かではないですが、固まりすぎると一揆が起きるから、なんてことを言われてますね。
寺内:なるほど。団結しないようにしたんですね。面白いお話ですね。
小林:受験生も来られるとおっしゃっていましたが、お参りの作法はあるんですか?
永野:別にないですよ。神社じゃないので、手を合わせて自分のお願いごとをすればよい。その際も、基本的には自分の気持ちを素直に伝えればいいと思います。
小林:受験生にメッセージというか「こうしたらいいんじゃないか」みたいな言葉をいただけますか?
永野:どんなことも「神頼み」だけでは駄目です。我々は今まで自分がやってきたことの成果が100%出せるように背中を押すことしかできないんです。そこを間違えてこられる方には、努力が結びつくように手伝わせてくださいと話してますね。
――それでは本堂に向かいましょう。
寺内:立派な本堂ですね。こちらがさっきお話してくれた仏像ですか?
小林:こんなに綺麗なんだ! 昨日彫ったって聞いても信じちゃう。
永野:僕も住職になって「本当に当時のものか?」と疑問に思ってたんですけど、数年前に中の電球が切れて仏師を呼んで交換する時にお掃除させてもらったんですよ。そしたら後ろに連れてこられた日にちと修復年月日が書いてありました。
永野:その結果、本久寺ができた450年前にこちらに連れてこれらて、その後100年に一度くらいの頻度で修復されていることがわかりました。直近では昭和49年に塗りなおしてます。
永野:日蓮上人の前に八つの巻物がありますが、それを集約したものが「南無妙法蓮華経」なので「南無妙法蓮華経」を唱えれば、巻物八本読んだと同じ意味をもつと言われてます。
寺内:魔法の言葉ですね。いつも楽させてもらってます(笑)。 あ、これはなんですか? 眼! 五円玉で目!
永野:眼病の手術をする方がお参りに来て、無事、手術ができたということで奉納してくれたものになります。五円玉なので穴が開いてよく見えると。
小林:そういえば、この前、おばあちゃんが、目の手術したんで拝ませてください。
小林:「よくなるように。南無妙法蓮華経」と!
寺内:楽させてもらったね(笑)。あ、上の装飾もすごい!
永野:日蓮上人の人生を追った欄間になります。千葉の房総で生まれて、いろんなお寺に修行に行きました。
寺内:日蓮宗はこの人が作ったから、まだなかったんですね。
永野:その後、幕府に命を狙われたり、佐渡へ島流しにあったりと、色々と乗り越え、東京の池上本門寺で亡くなったと言われています。
小林:帰ったら仏教のyoutube見よう(笑)。
永野:そういえば私はtwitterをやっているのですが、そこで色々とアンケートを取るんです。
寺内:えー(笑)!
永野:twitterの声で、おみくじを始めたんですけど、コロナ対策をしてほしいとの声を受けて、ガチャガチャのおみくじにしました。その他にも、なんにでも効くような御守りが欲しいとの声もありましたね。
寺内:たしかに! それはあったらほしい。
永野:なので「祈願奉納紙」といって、絵馬の代わりに自分のお願い事を書いて奉納することができるものがあるのですが、それに眼病・学業・安産のほかに「心願成就」といって「自分の願い」の項目を作って、それを仏様の前で願って「自分オリジナルのお守り」としても持ち帰れるようにしました。
小林:「取り入れよう」っていう姿勢が素晴らしいですね。
永野:もうゆるゆるです(笑)。
小林:いえいえ(笑)。良い意味でライトというか、皆さんが入りやすいお寺ですよね。僕も今度「ニュース時事能力検定」を受けるので御守りを購入させていただけますか?
永野:鬼子母神が描かれた心願成就の御守りはいかがですか? カード型になってるんで持ち運びできます。鬼子母神様は学業にも御利益があるんですよ。本久寺では私がいればお守りを渡す時に火打石でお清めをさせていただいてます。
小林:トレーディングカードみたいでかっこいい! 確かに火打石でチカチしてもらったほうが説得力がありますね。
永野:それでは、こちらをお持ちいただいて、日朝上人の前で、自分の気持ちをのせてください。「M1優勝」にしますか?(笑)
小林:心願成就ですからね。受験生と僕の合格とM1優勝を(笑)。それでは僕たちの令和5年にお力添えを。
寺内:ありがとうございます。勉強になりました。最後に、そのガチャガチャやらせてもらいます!
永野:これは「三十番神」ってゆって、1日から30日までを守っている神様なんです。
小林;これ、コンプリートしたくなりますね(笑)
永野:最上吉から大凶まで入ってます。
小林:大凶だけは嫌だー(笑)。
永野:今年は本当に創建450年ということで落語をやったりとか、最後に皆さんに取材をしてもらったりと良い一年だったなあと思いました。まあ、でも泥棒にも入られましたけど(笑)。
小林:最悪じゃないですか!
永野:鉢合わせしちゃって……それで、捕まえたんですよ。
寺内:すごい(笑)! 武闘派!
永野:なんだかアドレナリンが出ちゃって(笑)。
寺内:被害はなかったんですか?
永野:ガラスがバリバリになって、足の裏切ったぐらいですね。
寺内:泥棒が侵入するときに?
永野:いや、捕まえるときに……取っ組み合いになったので。
小林:取っ組み合いでガラスバリバリ?! もう「僧兵」じゃないですか?(笑)
永野:警察来るまでずっと説教していたのでこれ以上の罰は当たらないかと(笑)。
寺内:説教の意味合い変わってくるな! 高ぶっていたんですね?
永野:かなり! 修行の時より高ぶってました(笑)。まあ、色々あったけど「終わりよければすべてよし」なんでね。いやいや、本当に最高の年末ですよ。
――最後にとんでもない話ぶっこんできましたね。さて、目と学業の神様のいるお寺「本久寺」さんはいかがでしたか?
小林:僕、じっくりお寺を見たの初めてだったんで。荘厳というか、身が引き締まる感じがあったんですけど、住職も優しくて、お寺側も工夫していて、ライトな層にも「来ていいよ」っていうのを言っていただいているのはありがたいと思いましたね。自分の家の近くのお寺とか、自分の家が面倒を見てもらっているお寺に気軽に行っていいんだなあと、お寺に対しての考えが変わりました。
寺内:もうお寺に何ヵ所か行きましたけど「お寺頼みじゃダメなんだよ。本人の努力したことを、後押しするところなんだよ」っていうのを皆さんおっしゃいますので、受験生には自分の努力に基づいて合格祈願をしてもらいたいなって思いましたね。
小林:受験勉強中の自分の気持ちが切れそうな時に行って、もう一回帯締めなおすみたいな感じに参拝するっていうのもありですよね!
本久寺は明るくサービス精神豊かな住職のいる素敵なお寺でした。本久寺では、檀家でないと入りづらいお寺を気軽に入れる場所にしたいと、毎月8のつく「鬼子母神様の御開帳」の日が土日祝だった場合、キッチンカー呼ぶイベントを開催しています。カレーや油そばやマフィンなど、入れ替わりでキッチンカーが来るとのことなので、是非、楽しくご参拝してください。また、「目」に関して悩みのある方に紹介すると非常に喜ばれると思います。
さて、次回の『おうえんしナイト』は応援隊長ランパンプスが千葉県にある学食では珍しいハラール料理を提供するグローバルな大学へ伺って、レポートしてまいります。ご期待ください!
<本久寺>
住所:千葉県市川市本行徳24-18
電話:047-357-2642
HP:http://www.honkyuji.com/
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おうえんしナイト
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