八木かなえ・ウエイトを始めたきっかけは「一目惚れ」
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2月5日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~20時20分)が放送。女子重量挙げ・東京五輪代表・八木かなえ選手が出演。ウエイトリフティングをはじめたきっかけを語った。
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金子達仁・八木かなえ
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組、「The Deep」。ウエイトリフティングでオリンピックに3大会連続出場をした八木。今回番組では、器械体操からウエイトリフティングに転向した当時を振り返った。
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八木かなえ
金子:そもそもなんですけれど、高校生から(ウエイトリフティングを)始められたわけですよね。高校の先生にスカウトされた。「はぁ?!」 とは思いませんでした?
八木:スカウトされたっていうよりは、自分から入っていきました。
金子:中学まで器械体操をずっとされていた。割といい選手だったんでしょう?
八木:んー……技をするのはすごく得意だったんですけど、その……美しさに欠けると言いますか(笑)つま先や膝をピンッと伸ばしたり、きれいな動きができなかったので、体操選手としては、このあたりで限界かなっていうのを、中学2年生ぐらいのときに感じました。
金子:ちょっと待って、「体操選手として限界かな」ということは、体操選手をやっている時も、オリンピックや、日本のトップを意識されていたわけですね。
八木:オリンピックまでは意識していなかったんですけど、やっぱり試合に出るからには「メダルが取りたい」というか。結構負けず嫌いなところがあるので、上は目指したいと思っていました。
金子:で、このままではちょっと厳しいかなと。なぜウエイトリフティング?
八木:初めて見た時に一目惚れといいますか。
金子:……変わっている?
八木:ちょっと言われるかもしれないですね(笑)今まで体操でいろんな複雑な技を組み合わせてやっていたんですけど、ウエイトを見たときに「持ち上げるだけでいいんだ!」って。その単純さと、個人競技という点だったり。あとは、今でこそ小さな年齢からウエイトをはじめる選手が多いんですけど、私が高校生の頃は、ウエイトっていったら、高校生くらいから始める選手が多かったので。
金子:ハンデじゃないんだ。
八木:そうです。スタートラインが同じというところだったら、自分にもチャンスがあるかなって思って始めました。
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金子達仁
美しいアスリートとして注目を浴びていた八木。そのことに関して感じていたことを聞かれた八木は、「最初は戸惑いがあった」と言い、「自分の思いとは違っても大好きなウエイトリフティングが注目されることはありがたいこと」と見方を変えたという。金子は八木の言葉の端々にウエイトリフティングへの愛情を感じたようだった。
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