数量政策学者の高橋洋一が2月22日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。ウクライナ情勢について解説した。
バイデン大統領がウクライナを電撃訪問
飯田)アメリカのバイデン大統領がウクライナを電撃訪問し、支援の追加を表明しました。そして隣国ポーランドにも行き、ワルシャワで演説を行いました。この電撃訪問には驚きましたね。
G7首脳でウクライナを訪問していないのは日本の岸田総理だけ
高橋)予想されていましたけれどね。いろいろな要人がウクライナへ行っていて、「最後はバイデン大統領しかいないから行くのではないか」と言われていましたが、やはり行きましたね。G7首脳で行っていないのは日本だけになってしまいました。岸田総理も1月頭に欧州を歴訪したので、そのとき行けばよかったのにと思いましたが、行きませんでした。「行けなかった」のでしょうかね。
飯田)2月21日、岸田総理は公明党の山口代表と会談を行いましたが、「ウクライナへの訪問に意欲を示した」と報道されています。
高橋)でも、国会が開かれているなかで、いつ行くのでしょうか?
飯田)基本的に国会開会中は、国会に届け出をする慣例がありますし。
情報管理が弱い岸田政権 ~相談する人が多ければ情報は漏れる
高橋)情報が漏れてしまいますね。それから首相動静があるでしょう? あんなものがある国は日本だけですよ。
飯田)番記者が常に付いている。
高橋)行くのであれば金・土・日を利用するしかありません。「警備が難しい」と言う人もいますが、そこは大丈夫なようです。あとは隠密に行けるどうかですが、いまの岸田政権は情報管理が非常に弱いですね。何でも漏れてしまいます。
飯田)日銀の総裁人事の漏れ出しに関する話もありましたが。
高橋)信じられないくらい漏れます。多分、相談する人が多くて情報管理ができないのではないでしょうか。
飯田)相談する人が多い。
高橋)相談する人が多いと加速度的に漏れるのです。数人であれば情報が漏れても、すぐに誰から出たかわかるでしょう? だから漏れないのです。
飯田)お互いに「あいつは漏らさないだろうな」と相互監視が効く。
高橋)いちばん漏れないのは、2人で行うことでしょう。
飯田)そうですね。当事者2人以外にはわからないですから。
岸田総理がウクライナへ行くとすればいつ行くのか
高橋)情報管理ができないと、「撃ってください」と言わんばかりになってしまいます。でも、日本はポーランドまでなら専用機で行けますし、ポーランドまで行ったあとは夜行列車を使う。行き方はみんな同じですので、それほど時間は掛かりません。
飯田)問題はいつ行くかですが、日本の場合は……。
高橋)「いつ行きます」と発表したら大変でしょう。平時に慣れていて、有事に対応できない国ですね。
飯田)戦後の体制そのものですね。
高橋)でも安倍さんは、リオ五輪の閉会式にマリオに扮して出ましたよね。だからできると思います。
飯田)いろいろと工夫すれば。ベテラン記者の間では、岸田さんが鼻の手術で入院されるということで、「ひょっとすると」と警戒していました。
高橋)それはもちろんそうですよ。フェイクだと思ったのですが、本当だったのですね。病院を出たのは北朝鮮のミサイルが着弾した直後でしたから。
ゼレンスキー大統領が望む戦闘機をウクライナに供与することはできるのか
飯田)まもなくロシアによるウクライナ侵攻から1年ですが、支援をどうするのか。戦車の供与を行って、次は戦闘機でしょうか?
高橋)戦闘機ですね。戦車の供与によってハードルが下がりました。戦闘機は旧ソ連製のものであれば大丈夫でしょう。最新鋭の西側のものがどこまで出せるかということになると思います。
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