機嫌よく仕事をするためには、「相手に期待しすぎない」こと

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東京都医師会理事で順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏が2月23日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。機嫌よく仕事するための方法について解説した。

機嫌よく仕事をするためには、「相手に期待しすぎない」こと

※画像はイメージです

仕事中、45分ごとに時間を区切る ~集中できるのは45分まで

飯田浩司アナウンサー)仕事をする上でも、上機嫌に取り組む方法があるということですが。

小林)仕事のときに「時間を区切る」ということは、あまりしないと思います。学生の授業を見ていると、集中できているのは大体45分ぐらいです。

飯田)45分くらい。

小林)それを越えてくると、他のことをし始めたりします。そう考えると、やはり仕事のときは時間を区切った方がいいと思います。

飯田)時間を区切る。

小林)スポーツもそうです。時間に制限があるものは、そこまでは一生懸命できます。現在行われているプロ野球のキャンプにおいても、1時間と区切ったときに、その1時間はしっかりやる。そして次は流す、という方法があります。

45分仕事したら15分休む ~仕事にナンバリングを付ける

小林)45分仕事したら15分休む。自律神経のバランスを考えると、それがいい刺激になる気がします。

飯田)45分仕事したら15分休む。

小林)あとは仕事のナンバリングをすることです。オフィスに入ったら、どの仕事からやるかをナンバリングする。それを上から片付けていくと、充実感が出てきます。もし残ったとしても、大したことがない仕事の順番になりますから、ストレスを感じません。

新行市佳アナウンサー)優先順位を決めて、いちばん最初から片付けていく。

何かを決めるのであれば自律神経が活性化している午前中がいい

新行)午前中と午後で「こういう仕事をやった方がいい」という違いはありますか?

小林)ありますね。午前中は自律神経も活性化しているので、決めごとや議論などを行った方がいいですね。頭を使うことをする。

新行)午前中は。

小林)午後はランチを食べてお腹が一杯になり、メンテナンスが落ちてくるので、片付けや整理など、あまり頭を使わなくてもできるような、動く仕事をするといいです。

機嫌よく仕事をするためには、「相手に期待しすぎない」こと

飯田浩司アナウンサー、小林弘幸氏、新行市佳アナウンサー

緊張を落ち着かせるには深呼吸が効果的

飯田)プレゼンや会議などで仕事上、緊張する場面もあると思いますが、そういうときに上機嫌に取り組む方法はありますか?

小林)緊張は自律神経の乱れからきます。気持ちを静めるには深呼吸することです。吐く息を長くするという、太極拳やヨガなどでも使われている呼吸法を行えば、自律神経も落ち着いてくるので、周りが見えてくると思います。

「あなた=私」ではない ~仕事の上では、相手に期待しすぎない

飯田)仕事の上で、心掛けておきたい考え方はありますか?

小林)言葉がきついのですけれど、「期待しない」ことですね。

飯田)期待しない。

小林)仕事は相手がいるものですので、「あなた=私ではない」という感覚を常に持っておいた方がいいと思います。

飯田)あなた=私ではない。

小林)その感覚を持っていれば、失敗することはないと思います。ほとんどの人が「あなた=私」で考えてしまいます。「仕事なのだからやってくるのが当然だろう」、「こんなこと理解しているのが当然だろう」、「これをやってあげたのだから感謝するのが当然だろう」というのは、相手に期待してしまっているのです。

飯田)期待してしまう。

小林)期待してしまうと、裏切られたときにその衝撃が大きい。最初から期待せず、「自分と相手は違うのだ」と考えて仕事をすれば、自分でその部分もチェックするようになりますし、失敗も起きません。

飯田)なるほど。

小林)言葉は悪いのですけれど、期待しない。「諦める」とも言いますが、諦めるというのは「明らかにする」ということですから。そういう気持ちを持っていただくと、人間関係も上手くいくと思います。

飯田)「やってくれたらラッキー」くらいの感じですね。

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モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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