放送法文書「総務省側の誰かが嘘を言っていると推測できる」高橋洋一が指摘

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数量政策学者の高橋洋一が3月22日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。放送法の解釈をめぐる総務省の行政文書について解説した。

放送法文書「総務省側の誰かが嘘を言っていると推測できる」高橋洋一が指摘

参院予算委で答弁する高市早苗経済安保相=2023年3月15日午後、参院第1委員会室 写真提供:産経新聞社

総理が外遊の際に出る「罷免」の意味

飯田)国会では高市経済安全保障担当大臣が総務大臣を務めていた時期の、いわゆる総務省文書に関する話がこじれていますが。

高橋)こじらせている人が国会にいるのだと思います。総務省の発表を見れば答えは明らかだと思うのだけれど、先日は罷免という話が出ました。

飯田)そんな噂が。

高橋)罷免というのは、総理が外遊するときに出る場合があるのです。少しレベルが違うけれども、私も第1次安倍政権のとき、安倍総理が外遊へ行くたびに「高橋さん、辞めるの?」と閣僚の人から連絡があって驚いたことがあります。

飯田)総理の外遊のたびに。

高橋)「辞めるという人事案が出ていますよ」と言われたのです。でも当時、安倍総理が帰ってきてからご本人に聞くと「いや、そんなことはないよ」と言われたことがあります。外遊のときにはこういう話が出るのです。

飯田)そういうものなのですね。

高橋)政府のなかで嫌われているということです。逆に言えば嫌っている人がいる。それは間違いないですよね。

本人が「辞める」と言ってしまえば辞めることになる

飯田)外遊のタイミングで出てくるのですか?

高橋)要は本人に「辞める」と言わせたいと思っているわけです。本人が言ってしまえば辞めることになるでしょう。

飯田)慰留はしないという形で。

「上司の関与を経て」ということは「上司が修正した」という意味 ~総務省側の「誰かが真実とは違うことを言っている」と推測できる

高橋)そうです。そういうことがあるので、少し変な動きなのはその通りですが、総務省の行政文書を見ると、作成者と同席者については「放送法解釈(の変更)はなかった」と出ているのです。でも、この会議には6人しか出ていないのですよ。大臣と同席者2人、他の3人は総務省の人です。そのうち4人は「なかった」と言っているわけです。

飯田)そのうちの4人は。

高橋)そのように読めます。もう1つは、「上司の関与を経て」という言い方が出ているでしょう。

飯田)上司の関与を経て。

高橋)どういう意味かと言うと、「(記録者の書いたままではなく、上司が)修正した」という意味なのですよ。「修正した」ということは、通常は正しく直すでしょう? そうすると総務省側で出ているのは3人ですよね。記録者とその上司。その3人が「すべて正しく書いた」と言っているのだけれど、あり得ません。最初に書くのは記録者なのですよ。その人が正しく書いていたら、修正する必要がないから。

飯田)そうですね。

高橋)だから私は、政府の関与は修正があっただけで、3人は「正しく書いた。捏造はない」と言っているのだけれど、少なくとも1人は嘘だったと推測できると思います。

放送法に関するレクチャーはあったが、「放送法の解釈」に関するレクチャーではなかった ~上司が「放送法の解釈」と書き直した可能性も

飯田)レクチャーそのものもあったのかどうかという話も含めて。

高橋)おそらく当時、NHK予算の審議などがあったから、放送法の解釈ではなく、放送法に関するレクチャーはあったと思います。そういうレクチャーだったのに、上司が「放送法の解釈」と書き直した可能性がいちばん高いのですよ。

飯田)そんなことをしていいのですか?

高橋)いけません。いけないのだけれど、人畜無害と言うか、国民にはあまり関係のない文書ですね。

飯田)なるほど。

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