G7広島サミットの警備 和歌山の岸田総理襲撃事件を教訓にするべき

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元内閣官房参与で元駐スイス大使の本田悦朗と前日本銀行政策委員会審議委員でPwCコンサルティング合同会社チーフエコノミストの片岡剛士が4月21日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。G7広島サミットにおける警備について解説した。

G7広島サミットの警備 和歌山の岸田総理襲撃事件を教訓にするべき

事件後、岸田文雄首相が応援演説で訪れる前に演説場所を警備する警察官ら=2023年4月15日午後0時9分、和歌山市 写真提供:産経新聞社

G7広島サミットまであと4週間

岸田総理大臣の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件を受け、先進7ヵ国首脳会議(G7サミット)の開催を5月19日に控えた広島市でも緊張が高まっている。会場に一般人を入れない国際会議の警備は、選挙活動とは異なる点が多い。しかし、サミットでは各国首脳らが広範囲に移動することも予想され、沿道での警備が課題となる。総理襲撃事件も踏まえ、警察当局は警戒態勢を強化する方針。

飯田)サミットの場合は、一般の方々と隔離する環境なので、警備的には違うのだという指摘もあります。そうは言っても、あのような事件があると心配になりますよね。

爆発物が投げ込まれた時点でアウト

片岡)安倍さんが銃撃された事件に関連して言えば、あのような経験をした上で、どこまで警備体制の拡充が考えられているのかは個人的に疑問です。

飯田)警備体制を。

片岡)選挙運動の場合は、近いところに不特定多数の方がいます。しかし、「爆発物が投げ込まれた時点で既にアウトだ」という認識を持たなければいけない。そういったものが投げ込まれないように、どうやって演説活動を行うのかなどの方法を考える必要があるのではないでしょうか。

和歌山の岸田総理襲撃事件を教訓にするべき

飯田)本田さんはいかがですか?

本田)安倍元総理の銃撃事件については、信じられないくらい警備が甘かったのです。動画を観てもわかるように、SPがみんな前を向いていたなかで、山上容疑者は後ろにいた。本当はすべての目を分散させなければいけません。そういうことが十分に訓練されていなかった奈良県警の落ち度は大きかったと思います。

飯田)安倍元総理銃撃事件では。

本田)今回は和歌山の岸田総理襲撃事件が起きましたが、やはり選挙と国際会議では状況が違うと思うのです。選挙では政治家が有権者に寄っていかなければならない側面はあるけれど、手荷物検査はするべきだと思います。

飯田)手荷物検査を。

本田)今回も一応屋根があって囲えるので、なかに入るときには手荷物検査をしないといけない。簡易爆弾のようなものは手荷物検査を行えばわかります。(岸田総理の事件で投げ込まれたものは)殺傷能力があったこともわかっていますから、これを教訓として、警備を考え直さなければいけないと思います。

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