VUCA時代のインテリジェンス経営
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元内閣官房参与で元駐スイス大使の本田悦朗と前日本銀行政策委員会審議委員でPwCコンサルティング合同会社チーフエコノミストの片岡剛士が4月21日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。VUCA(ブーカ)について解説した。
VUCA(ブーカ:変動性、不確実性、複雑性、曖昧性) ~現在はVUCAの時代
VUCA(ブーカ)とは「変動性」「不確実性」「複雑性」「曖昧性」の4つの英単語の頭文字をとった造語であり、将来の予測困難な状況を表す言葉。新型コロナウイルスの流行やウクライナ戦争など、あらゆる環境が激しく変化する現代は「VUCAの時代」と言われている。
飯田)VUCAという言葉が最近注目されています。
片岡)現在は状況が大きく変動し、先行きが不確実、複雑であり、なおかつ曖昧な状態です。このような時代に企業経営をどう行っていくのかは、これまでになく重要な局面になってきていると思います。
マクロ経済の視点から企業経営をどう見るか
片岡)5月23日にPwCコンサルティング合同会社の協賛で、日経電子版オンラインセミナーを行います。マクロ経済に関しては、日銀前副総裁の若田部昌澄さんの基調講演があります。
飯田)日銀前副総裁の。
片岡)マクロ経済の視点から、企業経営においてどういうポイントを見ればいいのか。当然、ビジネスをしているわけですから、お金の流れをしっかり把握する必要があります。また今後の政策など、どのようなポイントを見ていく必要があるのか話していただきます。「統合知」と呼んでいるのですが、さまざまな専門家がいろいろな形で、現代が抱えている問題を考える。例えば環境問題が典型的だと思いますが、環境問題にはいろいろな側面があります。経済的な側面もありますし、人の健康や生物多様性のような観点でも、環境問題を語ることができます。文系と理系の狭間のような境界は、大きな問題になっていると思います。
バーチャルテクノロジーの産業実相とその未来の鼎談など
片岡)こういう状況のときには、1つの専門分野では解が出せないので、各専門家がいろいろな形で集まり、みんなで知恵を持ち寄ることが大事だと思います。
飯田)各専門家が。
片岡)それを我々は「統合知」と呼んでいます。その統合知について、実際のセミナーでいろいろな形で進めていく。AIやロボット、またカーネギーメロン大学にいらっしゃるロボット工学の権威、金出武雄先生にも議論に参加していただきます。私もサステナビリティ、環境のような話を経済の観点からお話しさせていただく予定です。
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