東京大学公共政策大学院教授・政治学者の鈴木一人が5月26日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。東京での協力関係が解消に向かう自民党と公明党の関係について解説した。
「選挙区1、比例2」から広げたい
飯田)自民党と公明党が東京での協力関係を解消するということですが、かなり強い言葉が飛び交っていますね。
鈴木)共産党もそうなのですが、公明党も支持者が高齢化していて、衆院選挙区「10増10減」という一世一代のチャンスを逃したくない焦りと言うか、気合いと言うか……とにかく絶対に議席を増やしたいところでしょう。
飯田)ここで。
鈴木)東京は選挙区1、比例2というのがこれまでの公明党の決まりだったので、それを何としても広げたい気持ちがあるのだろうと思います。
安全保障問題にアグレッシブに取り組む姿勢に「もうついていけない」公明党
飯田)やはり選挙区に立ち、そこで支持者の皆さんが結束する状態は強いのでしょうね。
鈴木)そうですね。選挙区で活動することが比例票を伸ばすことにもつながりますので、とにかく選挙区を立てたいという思いが強いのでしょう。もう1つは、やはり30年近く連立で動いてきて、そろそろ方向性の転換が見えてきたのだと思います。
飯田)疲れというか、飽きのようなものがあるのですか?
鈴木)安全保障問題では、日本は国家安全保障戦略をはじめとして、かなりアグレッシブになってきています。しかし、公明党は平和の党として進んできたので、「もうついていけない」というところも少しあるのかなという印象があります。
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