キャスターの辛坊治郎が6月27日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。公明党が議席を保有する大阪府と兵庫県の計6つの衆院小選挙区を巡り、日本維新の会が次期衆院選で独自候補を擁立する可能性について、「全てに擁立するかは微妙だ」と語った。
自民、公明の両党は27日、次期衆院選の協力に関し正式合意した。自民党は東京29区を除く10の小選挙区で公明党の候補を、公明党は東京都以外の選挙区で自民党候補を相互推薦する内容となっている。
辛坊)衆院選挙区の「10増10減」により、東京の小選挙区は現在の25から30に5つ増えます。公明党としては、この5つのうち少なくても1つは議席がほしいわけです。背景には、公明党が衆院で保有する大阪府、兵庫県の計6つの小選挙区を巡り、日本維新の会に対する危機感があります。
日本維新の会はこれまで、公明党の協力を得ないと「大阪都構想」の住民投票や大阪市をはじめとする関西の地方議会での議会運営がうまくいかないため、公明党に配慮し、この6つの小選挙区には独自候補を擁立してきませんでした。
そもそも全国的にみても、公明党が独自候補を擁立している小選挙区には、連立政権を組む自民党も独自候補を擁立していません。おおざっぱに言うと、こうした小選挙区の有権者には、公明党か共産党の選択肢しかありません。それだけに、公明党はこの6つの小選挙区に、勢力を増す日本維新の会が独自候補を擁立することを警戒しているわけです。
結論は別の機会にお話しするとして、現段階で私は日本維新の会がこの6つの小選挙区全てに独自候補を擁立するかどうかは微妙だと思っています。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)