プリゴジン氏説得の内幕をベラルーシ大統領が明かす 「どこまで事実か分からないが…」辛坊治郎

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キャスターの辛坊治郎が6月28日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、プリゴジン氏による武装反乱で、調停に関与したベラルーシのルカシェンコ大統領が明らかにした調停の内幕について、「どこまで事実か分からないが……」と指摘した。

プリゴジン氏説得の内幕をベラルーシ大統領が明かす 「どこまで事実か分からないが…」辛坊治郎

ロシア南部ロストフ州ロストフナドヌーにあるロシア軍南部軍管区司令部に立つ民間軍事会社ワグネル創設者プリゴジン氏=2023年6月24日 関連会社コンコルドが24日に投稿した動画より AFP=時事 写真提供:時事通信

ベラルーシの国営メディアによると、ベラルーシのルカシェンコ大統領は27日、ロシア国内で反乱を起こした民間軍事会社「ワグネル」の創設者、プリゴジン氏がベラルーシに到着したと明かした。また、ロシアのプーチン大統領は同日、プリゴジン氏の企業グループによる軍への食料提供ビジネスでロシアが年間800億ルーブル(約1350億円)を支払っていたと明かし、「これから全てを調査していく」と述べた。

辛坊)プリゴジン氏が亡命する形となったベラルーシは、ロシアの数少ない友好国です。そのベラルーシのトップであるルカシェンコ大統領は、ロシアのプーチン大統領の数少ない“友達“といわれています。

ルカシェンコ大統領は、プリゴジン氏が起こした反乱の鎮圧に力を発揮したと言っています。自分で主張しているので、どこまで本当のことかは分かりませんが、調停の内幕を明かしました。

ルカシェンコ大統領によると、反乱発生後の24日朝、プーチン大統領と電話会談を行い、プリゴジン氏と交渉するよう提案したといいます。しかし、プーチン大統領からの電話にプリゴジン氏は出なかったそうです。

そこで、ルカシェンコ大統領がプリゴジン氏に電話をかけると、プリゴジン氏は応答し、ロシア軍上層部のショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の2人を引き渡すよう要請してきたといいます。これに対し、ルカシェンコ大統領は「引き渡しは無理だ」と伝えたうえで、反乱を続ければ「虫けらのようにつぶされるだけだ」と思いとどまるよう促したそうです。

ルカシェンコ大統領はさらに、モスクワを防衛するため、ベラルーシが軍を派遣する用意があることも伝えたといいます。そのうえで、ベラルーシがプリゴジン氏を受け入れ、安全を保証する調停案を示したそうです。こうした長時間の説得の末、プリゴジン氏は亡命を受け入れたといいます。

どこまで事実か分かりませんが、ルカシェンコ大統領自身によると、現時点ではそういう話になっています。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

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辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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