北朝鮮 弾道ミサイル発射 目的は欧米や日米韓への牽制ではない

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二松学舎大学国際政治経済学部・准教授の合六強が7月13日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。北朝鮮が発射したICBMについて解説した。

北朝鮮 弾道ミサイル発射 目的は欧米や日米韓への牽制ではない

「非常設衛星発射準備委員会」を現地指導する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右)=2023年5月16日(朝鮮中央通信=共同)

北朝鮮がミサイル発射、過去最長74分飛行 ~欧米や日米韓への牽制ではなく、抑止を確実にするための実験

飯田)北朝鮮が7月12日、弾道ミサイル(ICBM)を発射しました。今回は過去最長となる約74分飛行したということです。北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議などが行われているタイミングで発射されましたが、どうご覧になりますか?

合六)欧米あるいは日米韓に対する牽制ではないか、という意見がよく出てくるのですが、単なる外交的な動きではないと思います。技術を一歩一歩着実に前進させ、北朝鮮の抑止力を確実なものにしようとしている。そういう意味で考えた方がいいのではないでしょうか。

アメリカの核が機能するのかという不安を抱える日韓 ~韓国の世論調査では約70%が「独自の核を持つべき」

飯田)周りの国、特に日本としては「どう守るのだ?」という話になってきますよね。

合六)特に日本は、アメリカの核拡大抑止に依存していますし、北朝鮮の隣国である韓国も、同じようにアメリカの核に頼っているわけです。アメリカの核が機能するかに対して、不安は必然的に広まると思います。

飯田)アメリカの核が機能するのかと。

合六)実際に韓国の世論調査を見ると、70%ぐらいの人が「独自の核を持つべきだ」と回答しており、不安は高まっているのだと思います。

飯田)そうですね。

韓国側の不安を解消するために原潜を釜山に寄港させたアメリカ

合六)ただ、やはりアメリカからすると、こういう状況は許しがたい。つまり韓国が独自で核を持ってしまうと、核の拡散になってしまいますから。

飯田)核ドミノなどと言われますね。

合六)そのため、先日行われた米韓首脳会談でもワシントン宣言を出し、いかに韓国側の不安に寄り添うのか、不安を解消するのか……「安心供与」と言いますが、そういう措置を取り、今度まさに米韓の間でも核協議が開かれるようです。また、アメリカは「防衛するのだ」と示すために、原潜を見える形で……。

飯田)釜山に寄港させました。

合六)その辺りが今後、どのように展開されていくか。

以前より詳しい情報を公開するようになった日米拡大抑止協議(EDD) ~日米の当局者が日本の不安に対応しなければならないと考えている

合六)また日米の間でも先日、日米拡大抑止協議(EDD)が開かれました。これまでEDDは、「どこで誰が会ったか」ぐらいの情報しか出ていなかったのですが、最近はやや情報が詳しくなっています。同時に今回、初めて当局者が一緒に写った写真を日本側も公開しました。

飯田)初めて。

合六)それだけ日本側の不安があり、それに対して何かしらの対応をしなければならないと、アメリカも、そして日本側の当局者も考えているのだと思います。

飯田)それだけ世論も変わってきている。

合六)そうですね。

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