キャスターの辛坊治郎が7月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。全国の警察が認知した刑法犯の件数がこの約20年で大幅に減少していることを巡り、「体感治安はそうでもない」と指摘した。
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警察庁 国家公安委員会
今年上半期の刑法犯の認知件数は前年同期比で21.1%増の33万3003件で、上半期として21年ぶりに増加した。自転車の窃盗や路上などでの暴行の街頭犯罪の増加が目立ち、警察庁は新型コロナウイルス禍の行動制限が緩和されたことが要因と分析している。
辛坊)刑法犯の認知件数は2000年代初頭がピークで、年間約300万件もありました。それがこの約20年で急激に減っています。今年の認知件数は上半期だけで約33万件ですから、年間では50万件を超えるかもしれません。ただ、体感治安という意味では、ピーク時の約6分の1に減っているという感覚は誰も持っていないと思いますよ。
今年5月、白昼に覆面をつけた男らが東京・銀座の腕時計店に押し入り、ショーケースをたたき割って商品を強奪する事件がありました。同様の犯罪が増えているような気がします。こうした犯罪が1件でも起きると、体感治安がすごく悪くなります。
大阪でもこの20年ほどで街頭犯罪が減っています。この番組で以前にもお話ししましたが、大阪で街頭犯罪が大幅に減った理由は街中に多くの監視カメラが設置されたからです。ひったくり事件の減少に決定的な特効薬となりました。プライバシーの問題から監視カメラの設置には賛否があるかもしれませんが、街頭は公共空間ですからね。