ライフセービング・飯沼誠司 足みたいな“上腕三頭筋”
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7月24日(月)元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。
ゲストは飯沼誠司。
1974年東京都生まれ。3歳で水泳を始め、小学生の時にジュニアオリンピック、高校ではインターハイに背泳選手として出場した。東海大学進学後ライフセービング部に入部、ライフセ-ビング競技の花形種目アイアンマンレースをメインに活躍。日本人ライフセ-バーとして初のプロ契約を果たす。2015年に設立した一般社団法人アスリートセーブジャパンの代表理事を務め、現在も水難救助の第一線で海岸の安全と環境を保全する活動を行っている。
今回、飯沼が「ライフセーバーに特に必要な筋肉」を教えてくれた。
飯沼:いろんな整体、マッサージに行くんですけど下半身は一般人で上半身がアスリート、って言われるんですよ。細くて筋肉もペラペラで大丈夫ですか?みたいな感じなんですよ。
青木:でも砂浜とか走りません?
飯沼:走ってるんですけど、主に上半身を使っているみたいで。
青木:パドリング(=水上を移動するために行う動作のこと)ですか?
飯沼:はい。筋肉が重くなると嫌で、怪我もしたくないのでウエイトトレーニングは一切やらないんですよ。パドリングオンリーですね。よく触らせてと言われるのが上腕三頭筋。足みたいと言われて。きっとこれが必要なんだなと思って。
青木:ええ?すごい!ちょっと待ってください。なんでそんなに後ろ側が?
飯沼:これが必要なのかな、と思ってるんですけど。引く、漕ぐ動きには。
青木:私も久々にクロールで泳いだら、そこが痛くなりました。
飯沼:脇、広背筋につながりますからね。
青木:50m泳いだだけでめっちゃ痛くなりました。普段いかに使ってないかわかったんですけど。
飯沼:やっぱり使うのは肩、背中とかですね。今度海に見に来てもらえれば(笑)
さらに飯沼には、拠点とする海を教えてもらった。
飯沼:もともと大学の時は湘南の方。大学ごとに縄張りとはいかないですけど活動エリアがあるんですよ。その後、2006年から今の拠点の千葉・館山でチームを作ってやっていますね。
青木:館山に行ったら飯沼さんにお会いできるんですか?
飯沼:そうですね。でもだいたい僕、沖にいるので。水上オートバイで待機しています。沖まで泳いできてもらったら。
青木:沖?ずっと浮いてるんですか?
飯沼:一日中浮いてますね。ずっと流されている感じです。僕が動くケースって、冗談ではなくて、人がいなくなったか沈んでしまっているか浮いているか流されているか、というかなり緊急時なんです。陸路で行くと10分かかるところが水で行くと3分で行けるので、すぐに引き上げられたり捜索に行けたりするので、消防とか警察に通報するより速いんですよ。立ち位置でいうと人の命をつなぐというポジション。速さ、スムーズさが大事なので僕がいるのは館山市の浜を全部対応できるような位置にいて、例えば風がすごく強くて危なそうなこれまで事故ケースが多かった場所に張り付いていたりしています。
番組情報
元シンクロナイズドスイミング(現・アーティスティックスイミング)代表で北京オリンピック出場経験もあり、現在はキャスターやモデルなど多岐に活躍の場を広げる青木愛がパーソナリティを務めるラジオ番組です。
これから注目されるアスリートやもっと輝いてほしいアスリートやスポーツ関係者をお招きしていき、その競技の魅力やこれからの発展に向けてお話を展開し、スポーツの魅力を「you」、つまり、ラジオの前のあなたにお届けしていきます!