キャスターの辛坊治郎が8月15日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。台風7号が直撃した関西地方で同日、各地を結ぶ交通網がまひしたことを巡り、「JRがすぐに計画運休に踏み切るのは旧国鉄時代の名残ではないか。重要な移動手段であるという責務も自覚してほしい」と注文をつけた。
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台風7号 新幹線の終日運転見合わせを知らせるJR新大阪駅の切符売り場=2023年8月15日午前8時4分、大阪市淀川区 写真提供:産経新聞社
お盆期間に台風7号が直撃した関西地方では15日、各地を結ぶ交通網がまひし、 身動きがとれない人が続出した。関西空港は海を渡る鉄道と道路が封鎖され、約650人が一晩を明かした。
辛坊)私鉄は、大阪から東方向に阪急と京阪、西方向には阪急と阪神、南方向に南海がそれぞれ通っています。また、これらの私鉄と並行してJRが通っています。この放送に合わせ、台風7号に伴う直近の関西の鉄道運転状況を調べてみました。私鉄や大阪メトロはほぼ運転していますが、JRはほぼ止まっているんですよ。
JRにしてみれば、私鉄や地下鉄が運転しているので、逆に止めやすいという事情もあるのかもしれませんね。JRは旧国鉄時代にストライキを頻繁に行って、運転をしょっちゅう止めていました。JRは民営化により鉄道の運転が“商売”になったのですが、すぐに計画運休に踏み切るのは旧国鉄時代の名残のような気がします。
言うまでもなく、安全確保は最優先です。とはいっても、安全確保と同時に、鉄道は非常に重要な国民の移動手段であるという責務も自覚して、計画運休は最小限にとどめてほしいですね。「ネット世論」では計画運休を歓迎する声も多いです。しかし、本当に移動手段がないにもかかわらず、声をあげられずに困っている人たちのことも考慮してほしいと思います。