自転車ヘルメット「努力義務化」から4か月 着用率の現状と課題は

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自転車ヘルメット「努力義務化」から4か月 着用率の現状と課題は

【自転車のヘルメット着用努力義務化】「こうつうあんぜんガチャガチャ」で特別賞のヘルメットが当たり、警察官にヘルメットを被らせてもらう子供=2023年04月01日午後、東京都品川区 写真提供:産経新聞社

今年4月1日から、改正道路交通法の施行により、すべての自転車利用者のヘルメット着用が「努力義務」となった。

警察庁の発表では、今年上半期のヘルメットの着用率は「12.2%」。努力義務になる前は「9%台」で推移していたが、4月には「13.5%」、5月には「14.7%」と上昇し、6月には「15.6%」と過去最高の着用率となっていて、徐々に着用率が上昇している。

ただ、着用率が上昇しているといっても、自転車に関連する事故で亡くなった人のうち、約9割はヘルメットを着用していないというデータもあり、まだまだ着用率をあげていく必要がある。

また道路交通法では、チャイルドシートに同乗する子どもにもヘルメットを被らせるように努めなければならず、保護者が自転車を運転する子どもにヘルメットを被せるようにすることも「努力義務」となっている。夏休み期間中、子どもが自転車に乗る機会も増えるが、大人も子どももヘルメットをきちんと着用するように努めることが大切だ。

※着用する自転車用のヘルメットに関して、警察庁や国民生活センターでは、製品安全協会の任意規格に適合した「SGマーク」などの安全性を示すマークの付いたものを着用するように呼び掛けている。

警視庁によると、自転車事故で死亡した人の約7割が頭部に致命傷を負っていて、ヘルメットを着用していない場合の致死率は、着用している人の2.3倍も高くなっている。「努力義務」に罰則はないが、正しくヘルメット選んで、大人も子どもも着用に努めていきたい。

~ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』「夏の交通安全特集」8月14日放送分より

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